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膝部、足首、足指間へのテクニック

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リンパ療法学院の初級科では、肩や腰など大きなパーツへの施術を学びました。ですが専科ではさらに一歩進んで小さなパーツ、特に末端ともいえる部分への局所的な施術も身に付けていくこととなります。

「詰まり」や「コリ」の影響を受けやすい部分への施術

専科コースで学ぶ膝部、足首、足指間テクニックのカリキュラム内容

肩や腰、大腿部と比較して小さなパーツである膝部、足首、足指間。だからといって体の健康を保つためには、見逃すことのできないポイントです。

これらの箇所に痛みやしびれ、可動域の問題が出ているという場合、体全体のリンパの流れ自体に問題がある可能性が高いです。リンパの流れに問題がでると、足指や足指間元々流れが届きにくい末端部分に影響が出てきます。また、足首や膝部には太いリンパが流れているため、可動域に問題が出て動かす機会が減ると、益々リンパの滞りが起こるという悪循環になりかねません。

専科ではまずラジャスリングによる軽擦を学びます。細かい部分であり、カーブもあるため、上手くラジャスリングを宛て、ハリやコリをケアしていくには技術が必要です。小さいサイズのラジャスリングの縁を添わせるコツを、鍛錬会を活用して覚えていきましょう。

膝部、足首、足指間へのテクニック履修後にできるようになること

膝部、足首、足指間へのテクニックを学んでできるようになること。まずはあたりまえですが、足にお悩みを抱えるお客さんへ、多彩な対応ができるようになります。足に痛みが出ている方やしびれが出ているといった重度のお客さんに、様々な角度からアプローチできるため、1人ひとりへ寄り添ったとなり、施術後の実感度も高くなります。足にお悩みを抱えるお客さんは、病院から整骨院までジプシーをした結果、リンパマッサージを受けられていることも多いです。そういった方のつらさに寄り添えるようになることこそ、新リンパ療法師として一人前といえる段階だといえます。

また、立ち仕事の方がむくみに悩んで来店されることも少なくありません。単純な「さする」だけの施術では味わえない、新リンパ療法独自の施術を行えば、リピーター獲得にもつながります。

そして足のむくみは立ち仕事の方だけの悩みでもありません。デスクワークをされている方、普段あまり体を動かさない方など、無自覚のまま足のむくみや疲れが発生している場合も多くあります。お客さん自身が自覚していない体の不調をしっかりと指摘・ケアできれば、より信頼関係の構築にもつながります。足の膝下の施術をマスターするだけで、多くの患者さんを得られる可能性が広がるのです。

ラジャスの剣による施術方法

二本の剣でリンパにアプローチするラジャスの剣の施術は、リンパの流れの中継地点である膝に対しても実施できます。

>足のむくみや痛みといったトラブルは、膝のリンパが詰まって発生している可能性があります。ラジャスの剣を使った施術は、触診をしてリンパのつまりや塊を確認し、剣の先端のラジウムを当てて刺激する方法です。

コリが強い方に金の剣、反対側に銀の剣を当てて、剣の重みで圧をかけていきます。コリの具合によっては体重を移動して大きな圧をかけることもありますが、筋肉が少ない膝は傷みが出ないように優しく施術しましょう。ラジャスの剣を体に対して斜めに当てると曲がってしまう可能性があるため、垂直に優しく当てるのが基本です。

つまんだりゆすったりする施術が難しい膝は、ラジャスの剣によるアプローチが有効的です。膝の表裏から圧をかけてリンパの滞りにアプローチし、足のしびれや痛みの解消を目指します。

新リンパ療法のためのアイテム
「ラジャスの剣」とは

ラジャスリングによる施術方法

ラジャスリングは輪になっている部分を体に軽擦することでアプローチする施術方法です。片側を優しく握り、力を入れすぎないようにしてリング自体の重みでリンパをほぐしていきます。

全体を握りしめたり、傾けて持ったりすると膝の骨に当たって痛みを感じる可能性があります。また筋線維の方向に逆らって軽擦すると荒れてしまうため、流れに沿ってアプローチしてください。脚先は冷えやすいため、膝から指先までラジャスリングでアプローチするのが有効的です。ラジャスリングに埋め込んだラジウムでツボを押したり、全体の流れにアプローチしたりいろいろな施術方法があります。

新リンパ療法のためのアイテム
「ラジャスリング」とは

その他、専科コースの講座内容をチェックする

足のリンパマッサージの効果

むくみ改善

立ち仕事やデスクワークをしている人は足がむくみやすいと言いますが、これは同じ状態のまま足を動かさないことで、足の血液やリンパ液の循環が悪くなってしまうためです。足のリンパマッサージで、血液やリンパ液の流れを良くしてあげると、むくみの症状を緩和できるでしょう。足のむくみを放置してしまうと、不調を招く原因となるので、むくみが酷いときはなるべく早くマッサージをして対処するのがおすすめです。

冷え性の改善

足の血液の流れが悪くなると、足の温度が低くなり冷えを感じやすくなります。冷え性になると体に老廃物が溜まりやすくなったり、免疫力が低下したりする原因にも繋がります。そのため、リンパマッサージで血液や老廃物を流し、足の温度を上げてあげることが大切です。日頃から血液やリンパ液の流れを良くし、足が冷えないように心がければ、免疫力がアップして風邪にかかりにくくなりますよ。

脚痩せ・美脚効果

足のリンパマッサージが脚痩せに繋がるといわれているのは、むくみや冷え性を改善できるためです。足がむくむと老廃物が溜まりやすくなり、足が太くみえてしまいがちです。さらに、足のむくみが原因で冷え性になってしまうと、脂肪を燃焼しにくい体になってしまいます。冷え性になってしまうと少し温めだけでは冷えを改善することはできません。日ごろからリンパマッサージをして、むくみや冷え性を予防することが大切です。

自宅でできる足のリンパマッサージ

足全体のマッサージ

1.足の付け根(鼠径部)からスタート

足の付け根の位置に手のひらを当て、息を吐きながら手のひら全体で押していきましょう。 痛くなるほど押す必要はありません。丁度良い力加減で5秒圧迫し、5秒その状態をキープします。その後は5秒かけてゆっくりと元の状態に戻していきましょう。これはリンパマッサージの手掌圧迫法と呼ばれる手法です。

2.太ももの内側を流す

次は太ももの内側を、体重をかけて流れを良くしていきましょう。マッサージしたいところに右手と左手の親指を重ね、5秒間体重をかけて押していきます。気持ち良いと感じるまで押したら、5秒間状態をキープします。その後は5秒かけて、ゆっくりと状態を戻します。太ももの内側を押す方法は母指圧迫法と呼ばれており、ツボを押すときに効果的な方法です。親指を重ねずに、親指に体重をかけて左右の手を交互に動かす、母指揉捏法も血行を促進するのにおすすめです。

3.ふくらはぎのマッサージ

続いてふくらはぎのマッサージをするときは、両手の手のひらを使って行いましょう。手のひらでふくらはぎを包み込み、足首から膝裏にむかって擦ります。内側外側を同様に擦れば、ふくらはぎのマッサージは完了です。

4.最後に足の付け根(鼠径部)へ戻す

血液やリンパ液、老廃物を上手く流すために、最後は足の付け根へと流しましょう。膝上に両手をのせ、足の付け根に向かって、手のひらを交互に動かしていきます。内側・後ろ側・外側の3か所をそれぞれ流し、足のリンパマッサージは終了となります。

集中的に行う部位別マッサージ

膝裏のリンパマッサージ

膝裏のリンパマッサージは、立ち上がった状態で行うとやりやすくなります。まず足を肩幅に開き、膝裏に手のひらを当てましょう。膝裏からお尻まで擦ると、膝裏のリンパを流せます。左右両方を同時に行うのは難しいので、片方ずつ体を傾けて行うのがベストです。

足の裏・甲のリンパマッサージ

足の裏や甲をほぐすときは、両手の親指を使います。足裏を押してみたときに、冷えていたり、硬かったりする場所は流れが悪いので入念にほぐしていきます。同様に、足の甲の指の間も、親指を使って力を入れ過ぎないようにしてほぐしていきましょう。

足首のリンパマッサージ

足首のリンパマッサージは座った状態で行います。片手で足首を握っていき、硬い部分をほぐしていきます。指を使うというよりは、手のひらで握っていくイメージとなります。反対側も同様にほぐしたら、両手を使い足首から上へと擦り上げましょう。靴下の痕が残っているなど、むくみが酷いうようなら、足首を雑巾を絞るようにもんだり、手のひらで軽くたたいたりするのも効果的です。

ふくらはぎのリンパマッサージ

ふくらはぎのリンパマッサージは、膝を立てた状態で行うと簡単です。ふくらはぎを両手で握ったら、足首から膝裏にむかって押していきます。左右両方行った後は、ふくらはぎに両手のひらを当て、足首から膝裏にむかって左右に動かしながら擦っていきます。これも左右終わったら、雑巾を絞るときのようにふくらはぎをもんだり、両手のひらでたたいたりして血液の流れを良くしていきましょう。

太もものリンパマッサージ

太ももは内側・前側・後ろ側の3か所をリンパマッサージしていきます。いずれの箇所も、太ももを大きく両手でつかみ、握ってほぐしていくところから始めます。ほぐれたら膝上から足の付け根に向かって、ふとももをさすっていきます。さらに、太ももを両手ひらで雑巾を絞るようにもみほぐし、軽く叩き上げれば完成です。同じ動きを、内側・前側・後ろ側の3か所で行うようにしてください。

足の付け根(鼠径部)

太ももとお尻の境目である足の付け根部分は、立った状態でリンパマッサージを行います。まずは境目に両手を当て、境目にある肉を掴んでは離してを繰り返し、もみほぐしていきます。続いて境目にもう一度手を当てたら、境目についた肉を失くすように、お尻側にむかって擦り上げます。そしたら最後に、太ももの前側の足の付け根を、両手のひらで圧迫して、マッサージは終了です。

足のリンパマッサージを行う際の注意点

オイルやクリームを使用する

足のリンパマッサージを行うときは、オイルやクリームを塗ってから行いましょう。施術中に乾いてきた場合は、途中で付け足して肌が乾かないようにしてください。強くし過ぎないとはいえ、何も塗っていない状態だと摩擦で肌が痛くなります。また、手の滑りを良くすることで、マッサージ効果も上がるので、オイルやクリームは必須となります。

食後や飲酒後はNG

リンパマッサージは、食後から2時間は施術を行わないようにしてください。飲酒後もリンパマッサージを避けるのが良いでしょう。

体調が悪いときはNG

リンパマッサージは、体がリラックスした状態で行うものです。疲れが酷かったり、病気や怪我で体調が優れなかったりするときは、施術を辞めましょう。また、皮膚に疾患があるときや、妊娠の可能性があるときも危険なので避けてください。持病があるなど、体調に不安があるときは、医師に相談したうえでリンパマッサージを行うようにする必要があります。

効果をアップさせるポイント

膝裏のリンパ節もしっかり流してあげる

意外と膝裏のリンパ節を流すのを忘れがちなので、膝裏のリンパマッサージも忘れずに行うようにしましょう。足裏、足首からふくらはぎにかけて流しても、膝裏から太ももに流すのを忘れてしまうと、そこで老廃物が停滞してしまいます。効果を上げるためにも、膝裏もしっかりと流すように心がけましょう。

入浴後がおすすめ◎

リンパマッサージは、入浴後の体を温めた状態で行うのがベストです。温まっているのでリンパが流しやすく、また清潔な状態なので肌を傷つけるリスクも減ります。

鎖骨・股関節・腰・お尻も一緒にほぐす

体質改善のためにリンパマッサージを行うなら、鎖骨や股関節、腰やお尻など、普段意識して使うことがない場所のマッサージもしていきましょう。普段動かす機会の少ないところほど、むくみや冷え性の症状が出ている場合があります。毎日継続してほぐすことで、体質改善に役立ちます。

マッサージ後に水分をとる

リンパマッサージをするときは無理な食事制限をする必要はありませんが、代謝を上げるために水分をとることが大切です。施術後はもちろん、日常的に1.5~2Lくらいの水をとるようにしましょう。水は常温のものを飲まないと、内臓や体を冷やす原因となるので、気をつける必要があります。

新リンパ療法の技術を生かして
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