このサイトは「JCSスクールズ」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
ひとことでセラピストといっても、その種類はさまざまです。このページでは、セラピストの種類とそれぞれの特徴を紹介しています。施術の内容や資格の種類などもまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
これまでセラピストというと、ボディ系、心理系・メンタル系、エネルギー系の3種類がスタンダードでした。しかし近年では、セラピストの語源である「セラピー」に「治療・療法」という意味があることから、あらゆる種類の治療師や療法士も「セラピスト」と呼ばれるようになりました。
これにより、現在ではボディ系、心理系・メンタル系、エネルギー系に加え、医療系、リラクゼーション系、その他の5種類にまで増加しています。
医療系セラピストは、その名の通り医療行為を行うセラピストです。そのため、資格を取得できるのは医師や看護師、作業療法士や理学療法士などの医療従事者に限られており、豊富な知識と高い技術が必要となります。
医療セラピストの活躍の場は、病院や介護施設などがメインです。サロンの施術と比較して、より効果的にお客様の身体の痛みや不調を取り除くことができます。
「整骨院や接骨院の先生」というイメージの強い医療セラピストです。主に脱臼、打撲、骨折などのケガを治療したり、運動療法や運動指導による健康サポートを行います。脱臼や骨折はハンド技術で元に位置へ戻したりテーピングで固定するなど、ケガの発生から治療に至るまで患者さんの自然治癒力を最大限引き出すトータルケアができる国家資格です。
鍼や灸を使って身体の不調を取り除く針灸師。東洋医学をベースとした治療法で、自然治癒力を高めることでコリや痛みなどを改善へと導きます。高齢化社会が進行する現代において、体力的な問題により投薬や手術が難しい年配者からの需要が急増しているのが特徴です。
また、顔周りへアプローチすることで、高い美容効果を得ることができます。
あん摩とマッサージ、指圧のテクニックを駆使して患者さんの不調を緩和する仕事です。東洋医学に基づいた施術で、器具を使わずに問診や検査法により不調の原因を突き止め、揉む・なでる・押す・さするなどで血行を改善して不調を和らげます。
あん摩マッサージ指圧師は他の医療職とは違い、脱臼、骨折、禁忌症を除く個人の不調に対し、医師の指示・判断無しに治療を行うことが可能です。
別名を「フィジカルセラピスト」と呼ばれる理学療法士。ケガや病気などを原因とする身体障がいや障がいの発生が予測される人へ、立つ・座る・歩くといった基本動作の維持や回復、障がいの進行・悪化の予防を目的に、物理療法や運動療法などを駆使して自立した日常生活を送れるようにサポートするのが仕事です。人体について熟知し、身体状況に応じて動作を指導するプロといえます。
身体が不自由な人や精神的な障がいがある人へ、食事をする・料理をする・字を書く・顔を洗うなどの日常生活で欠かせない動作のリハビリテーションを行う仕事です。これら以外にもさまざま作業にて治療や訓練を行い、最終的に社会復帰まで導くのを目的としています。
理学療法士は歩く・立つといった基本動作をサポートするのに対し、作業療法士はより応用的な動作のサポートを行うのが特徴です。
話す・聞くなどのコミュニケーションや食べるといった機能に問題がある人に対し、専門的評価やリハビリテーションを行う仕事で、自分らしい生活や社会復帰ができるよう支援します。コミュニケーションに関する問題の本質やメカニズムを解明し、対処法を見つけるための検査や評価を行い、助言・指導・訓練・その他の援助を実施しているでしょう。
ボディ系セラピストは、お客様の身体へ直接アプローチすることで心身の不調を緩和・改善し、リラクゼーション効果を提供するのが主な仕事です。アプローチ方法はさまざまですが、日本においてはリンパマッサージ、アロマテラピー、足つぼマッサージ、リフレクソロジーなどが人気でしょう。
また、医療行為は許されていないため、セラピストによる施術はあくまでも癒しを提供するのが目的となっています。
エステティシャンはお客様の全身や肌を美しくすることを目的に、ボディケア、フェイシャルケア、脱毛などの施術を行う仕事です。施術方法はサロンによってさまざまですが、基本的にはカウンセリング、ボディケア、フェイシャルケア、脱毛の4種類がメインとなっています。また、エステティシャンは「美」だけでなく「癒し」も提供しています。
19世紀にアメリカで生まれたリフレクソロジーを行う仕事で、手のひらや足の裏にある反射区を刺激することで、血行と新陳代謝の活発化や内臓の自然治癒力の向上を促します。日本では手技の異なる台湾式と英国式といった2種類の流派が存在していますが、どちらも指の腹で反射区を刺激するのは同じです。また、リンパの流れを促進することによる、老廃物の排出やストレスの軽減にも期待できるでしょう。
カイロプロラクターは、代替医療の手技療法であるカイロプラクティックによる施術を行う職業となっています。カイロプラクティックの目的は、自然治癒力を向上させつつ筋骨格系のトラブルの判断・改善・予防を行うことです。医師のように処方箋を使用しながらの治療は実施しないので、日本においては厚生労働書により「医療類似行為」として分類されています。
リンパマッサージ・リンパドレナージュは、身体や顔のリンパにアプローチしてリンパ液や血液の流れを促進し、老廃物や余分な水分を排出する施術です。これによりデトックス効果やむくみの改善、肩や首のコリの改善などの効果が期待できます。
近年では全身への施術だけでなく、顔周りのみの施術を行うフェイシャルケアや足のリンパを刺激するフットケアといった部分的な施術も人気があります。
リラクゼーションセラピストは、リラックス効果を高めることでストレスの軽減を図る施術を行います。五感を心地よく刺激することにより、心身の負担を軽くするのが特徴でしょう。リラクゼーションセラピストのなかにはボディへ直接働きかけるのではなく、間接的にアプローチしてリラックス効果を向上させることがあるのもポイントです。
アロマテラピストは、エッセンシャルオイルに関する知識をアドバイスしたり、あらゆる種類のエッセンシャルオイルをブレンドしてトリートメントを行う仕事です。オイルに関する幅広い知識が必要となるだけでなく、人体への影響のメカニズムや生理学についても熟知していなければなりません。主な勤務先はアロマサロン、温泉施設、ホテル、病院などです。
相談者の選択する色の意味を分析し、本来の性格や現在の問題を発見・解決するセラピストを指します。色による心理的効果を取り入れることで、心身をより良い状態へと誘導し、自分らしさを開花させるサポートが可能です。カラーセラピストは「色の持つ言葉の翻訳者」として、さまざまな分野での活躍が期待できるでしょう。
音楽鑑賞や楽器の演奏によって、悩みやストレスをケアする仕事です。音楽による癒しの効果は科学的にも評価されており、近年ではアルツハイマー病やパーキンソン病などの治療にも用いられています。また、楽器の演奏や合唱によって、身体的な効果を得ることも可能です。活躍の場は医療現場のみならず、介護施設や教育機関なども挙げられます。
心のトラブルに焦点を当て、心理的負担を軽減するのと同時に癒しを提供するセラピストです。医師ではないため、精神疾患を抱える人への施術は行えません。そのため、あくまでも心身の負担の経験や癒しを目的とした施術という位置づけになるでしょう。
日本においては、心理カウンセラーや心理療法士、各種精神療法士が心理系セラピストに含まれます。
臨床心理士は心理学の専門家であり、クライアントの心のケアを行う職業です。さまざまな心理学のなかでも臨床心理学に精通した資格であり、カウンセリングや心理検査を通して問題解決へと導きます。主な就業先は医療機関や教育施設がほとんどで、そのなかでも病院やクリニックでの活躍は全体の40%以上に達しているでしょう。
産業カウンセラーは、職場にてカウンセリングを実施する職業です。心理学的手法を使用して、従業員の抱える問題を自分自身の力で解決できるようサポートしています。近年ではキャリアナビゲーターとして、リストラなどで苦しむ人たちの援助者・理解者として活躍している方も。また、企業によっては個別カウンセリングだけでなく、メンタルヘルス研修を行うこともあります。
ヒプノセラピストは、ヒプノセラピー(催眠療法)を実施する職業です。催眠状態に入ることで自分自身と向き合い、ストレスや悩みの原因を突き止めたり、解決の糸口を発見する療法を行います。潜在意識へアプローチするため、普段は自覚していない感情や記憶を思い出し、トラブルの根本的な解決へと導きやすいそうです。トラウマの解消以外にも、パニック症、恐怖症、あがり症にも効果があります。
エネルギー系セラピストは、現代医学では認められていない「気」などエネルギーを使用する療法士を指します。資格の取得はとても簡単なので、近年人気が高まりつつあるのが特徴です。とはいえ、世間的な認知度はいまだに低く、科学的でないことから信頼性や効果に疑問を抱く人もいます。
ここまでにお伝えしてきたセラピスト以外にも、スポーツセラピスト、フードセラピスト、ハーブセラピストなどさまざまな種類が存在します。これらのセラピーは医療機関と連携することにより、一層効果を高めることが可能です。国家資格の必要もないため、比較的手軽に資格の取得ができるでしょう。