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リンパマッサージを行う際は、いくつか注意しなければならないポイントがあります。自己流で間違ったマッサージをすると、皮膚や筋肉を傷めてしまうため危険です。ここでは、リンパマッサージを行う際の注意点、気を付けるべきポイントなどを紹介しています。
マッサージは痛いくらいがちょうど良い、強い圧をかけなければ効果が出ないと思っている人もいるかもしれません。もちろん、痛みを伴うマッサージもありますが、リンパマッサージは基本的に痛くない施術です。
リンパマッサージでアプローチするリンパ管は皮膚のすぐ下にあり、優しく撫でるように刺激するだけで十分な効果を得られます。逆に、強い圧をかけるとリンパ管をつぶしてしまうので、リンパの流れを阻害することになるのです。また、強い刺激は皮膚を伸ばしてしまうため、シワやたるみにも繋がってしまいます。
リンパマッサージは、リンパ液の流れを促進して老廃物を排出することを目的としています。それにもかかわらず、リンパの流れと逆方向に流してしまうと、かえって老廃物や余分な水分を溜め込んでしまう可能性があります。
施術の際は、リンパ節へ向かって末端からマッサージを行うのが基本です。マッサージの最初に老廃物の出口であるリンパ節をほぐす必要があるため、どこにリンパ節があるのかもしっかりとチェックしておきましょう。
また、リンパの流れは左右対称ではないので、こちらもよく学んでから施術を行わなければなりません。
リンパマッサージを行うときは、必ずマッサージクリームやオイルなどの皮膚を保護できるアイテムを使用してください。皮膚になにも塗布せずにマッサージをしてしまうと、摩擦によって皮膚が炎症を起こしたり、シワやたるみ、シミなどを引き起こす可能性があります。
とくに顔は皮膚が薄いため、クリームやオイルを使わずに施術をすると、せっかくのマッサージが逆効果になってしまうかもしれません。業務用マッサージクリームやオイルには洗い流さないタイプもあるので、自分の施術に適したものを選んでみてください。
体調がすぐれない感じがする、疲労感が抜けないというときは、リンパマッサージを行うのは控えたほうがいいでしょう。これらの感覚が風邪の初期症状であった場合、施術をするとリンパ管で留まっているウイルスが全身へ巡ってしまいます。また、皮膚に炎症やかゆみ、日焼けなどがあるときも、リンパマッサージが刺激となり症状が悪化しかねません。
さらに、妊娠している人や妊娠の可能性がある人への施術にも注意が必要です。腰への圧迫やうつ伏せでの施術は、早産や流産の原因となります。そのため、施術を受ける相手の体調を把握したうえで、リンパマッサージを行っても問題ないかを判断しましょう。
リンパマッサージの直前は食事を摂らないようにしましょう。食事の後は、食べたものを消化するために血液が胃に集まります。この状態でリンパマッサージを行うと、血行が良くなり全身へ血液を巡らせてしまうのです。これにより、本来は胃に集中すべき血液が全身へ散ってしまうため、消化不良などを起こします。そのため、リンパマッサージを行うときは、食後2時間以上空けるかマッサージが終わってから食事を摂るのがベストです。
リンパマッサージは、リンパ液や血液の流れを良くして体調の不具合を解消することを目的としています。施術の前にお酒を飲むと、体内のアルコールが血液の流れとともに全身へ巡り、酔いが回りやすくなってしまいます。
また、施術直後の飲酒にも注意が必要です。マッサージ後は血行が良くなっているため、アルコールが周りやすく、頭痛や吐き気などの症状を引き起こしてしまいます。リンパマッサージを受けた後は十分な水分補給を行い、早めに寝るのが理想的です。
マッサージ師、リンパマッサージ師はこういった注意点を留意しながら、リンパマッサージを行うようにしてくださいね。