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頚部テクニックⅡ(Iとの違い)

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いわゆる「肩こり」から、疲れ目、頭痛などの体の不調に大きく起因する頚部へのテクニックは、新リンパ療法の中でも重視されているポイント。専科の技術を用いることで、頚部から離れた体の部分のケアに繋がります。

頭や目へのアプローチ力が高まる

専科コースで学ぶ頚部テクニックⅡのカリキュラム内容

初級科コースで学んだ頚部テクニックは、あくまで首のコリにアプローチをする方法。首のコリをほぐすことで肩こりのケアにつながることはありましたが、首の周りに影響を与える程度でした。

ですが施術を行う前、全身をゆすっていく際に、腰や肩と一緒に首まで左右に大きく揺れてしまう状態の方は、頚部~背中が硬くなってしまっている状態です。単純な肩こりだけでなく、息苦しさや頭痛などを感じるようになっている可能性が高いのです。

専科コースから学べる頚部テクニックⅡでは、頸部の表層だけでなくもっと深い分へのアプローチを行っていきます。ラジャスリングを用いた軽擦の後、頭部につながる部分から背骨までしっかりと摘まみ、揺することで首回りだけでなく、そこからつながる部分への影響も期待できるようになるのです。

頚部と肩、背中にかけての筋肉の張りを緩めることで、息苦しさや寝苦しさ、頭痛や疲れ目など、患者さん1人ひとりの抱えるお悩みへアプローチする方法も学べます。

頚部テクニックⅡ履修後にできるようになること

頚部テクニックⅡを履修することで、今までは「痛みがあるから刺激をする」ことしかできなかった頚部から、さらに広範囲にわたる施術が可能となります。特に頸部は頭と体をつなぐ重要な部分です。ここに滞りができていると、いわゆる「原因不明の頭痛」や「目のだるさ」につながります。脳の働きが悪くなるという傾向もあるようです。

体に関しても、頸部のハリが強いままにしておくと、背中全体が硬くなる、背骨の周りに塊ができてしまうといったことにもつながります。背骨周りは体のバランスに直接影響を与える「柱」です。その柱を柔軟に支えてあげるためにも、頸部への施術は重要になってきます。

そんな頸部だからこそ、お客さんの中にもこの部分に問題を抱えている方が少なくありません。特に毎日強いストレスを感じるような仕事をしている方、オフィスワークで目を酷使している方の不調には、頸部へのアプローチが重要です。デリケートな部分なので指圧は苦手なお客さんも多いですので、余計な力を掛けない軽擦&摘まむ&揺するの施術で解決してあげられれば、リピーター獲得にも一役買ってくれます。

ラジャスの剣による施術方法

まずは触診でリンパのつまりや塊を探り、ラジャスの剣の先端についているラジウムを体に当てて使います。二本の剣のうち金の剣はコリが強い方に当て、反対側に銀の剣を当てるのが基本です。

お客さんの状態にもよりますが、基本的には利き腕に金の剣を持つと良いでしょう。左右の手でしっかり剣を握り、剣自体の重みで圧をかけていきます。骨と筋肉が癒着して特にコリが強い部分は、体重を乗せて強い圧をかけることもあります。

ただし、頭と体をつなぐ頚部は身体の中でも特にデリケートな部分。圧をかけすぎないように、施術を続けながら力加減を見極めていくことが大切です。また、ラジャスの剣は体に垂直に当てるのが基本的な使い方で、横方向の力が加わると曲がってしまうことがあります。丈夫に作られているものですが、基本的な使い方を守るようにしましょう。

新リンパ療法のためのアイテム
「ラジャスの剣」とは

ラジャスリングによる施術方法

ブレスレット状のラジャスリングは、施術前に体を和らげて施術をサポートするために使用します。リングの片側を軽く握り、反対側の輪で身体を軽擦するのが基本的な使い方です。

全体を握りしめてしまうと力が入りすぎてしまい、お客さんの頭や首の骨に当たってしまう可能性があります。力を入れすぎず、筋線維の方向に沿ってラジャスリングの重みでほぐしていきましょう。筋膜がハリやすい頭周りのリンパを流すことで、エイジングケアに繋がることも期待できます。頭から首にかけて施術すると、目や気分がスッキリするという方も少なくありません。

新リンパ療法のためのアイテム
「ラジャスリング」とは

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首やその周辺には約300個のリンパ節がある

リンパ節は、余分な水分や血液では回収できない大きめの細菌・老廃物を運ぶリンパ液の通り道にあり、これらの異物が血管内に侵入しないように除去する役割をもっています。

リンパ節は豆のような形をしており、体内に600〜800個、そのうち200〜300個が首回りに集中しています。

首回りのリンパ節が詰まると、老廃物などが溜まりやすくなって顔のむくみ・たるみや肩こりが起こるほか、免疫力が低下し、風邪などの感染症を引き起こす可能性があります。

つまり、首やその周辺のリンパを流すことは美容・健康双方においてとても重要なポイントなのです。

首・そのまわりのリンパが滞ってしまう3つの原因

1.運動不足

血液は心臓がポンプのような役割を果たすことで全身に流れていきますが、血液の量を増やし流れを良くするには、運動によって心拍数を上げるのが効果的です。

そして血液が正常に流れて末端部分に到達することで、栄養素とともにリンパ液の主成分が送られ、リンパ管を通って老廃物などを回収していきます。

つまり、リンパは筋肉を動かすことによって流れるため、運動不足でリンパの流れが滞ると、老廃物などもまた体内に溜まり、むくみ・肩こり・肌トラブルなどの原因となります。

また、女性は筋肉量が少ないことから、男性よりもむくみや肩こりが起こりやすいといわれています。

リンパ液を生成し、その流れを促すには、適度な運動が欠かせません。特に柔軟体操や有酸素運動は、リンパ系の活性化が期待できるのでおすすめです。

2.姿勢の悪さ

姿勢が悪い=体のどこかに余計な負担をかけている状態であり、血管やリンパ管もまた圧迫されている可能性があります。

とくに現代人はスマホの使用によって自然と猫背になっていることが多く、緩やかなS字であるはずの背骨が前かがみのF字のような曲がり方になっています。

その結果、リンパの流れが滞って老廃物などが溜まりやすくなり、むくみや肩こりといった症状を引き起こすのです。

3.眼精疲労

仕事で一日中パソコンを使ったり、スマホでSNSを頻繁にチェックしたりYouTubeなどの動画を長時間見続けると、目にも相当の負担をかけてしまいます。

眼精疲労が蓄積するとリンパの流れが悪くなりまぶたが腫れるほか、目と首の筋肉は繋がっているため首回りの筋肉も固まってしまい、頭痛・首のこり・肩こりなどを併発します。

目が疲れていると感じたら、目の周りのツボをマッサージしたり、温かいタオルなどで瞼を温めるといったケアをしてあげてください。

首のリンパの流れが悪いとどういう症状が出る?

むくみ・たるみ・二重あご

通常、体の水分は必要な量だけを一定に保ちながら循環していますが、リンパの流れが悪くなると老廃物などを運ぶリンパ液や血液中にある余計な水分がスムーズに流れずに皮膚の下に滞留してしまい、目の周りやフェイスラインのむくみ・たるみとなって表面化します。

また、あごには多くのリンパが通っているため、流れが悪いと当然あご周りにも水分が溜まりやすく、さらに猫背などの悪い姿勢によって余計な脂肪が首の周りにつくことで、二重あごになることもあります。

リンパの流れが良くなるとむくみがすっきりする

前述の通り、むくみやたるみの主な原因はリンパの流れが悪くなることで老廃物や余計な水分が皮膚の下に滞留し表面化したものです。リンパの流れが良くなれば、病気に起因するものでない限り比較的早期に効果があらわれるでしょう。

首回りや顔のマッサージ、柔軟体操といった手軽にできる対策だけでも、むくみの改善が期待できます。

肩こりや首まわりのこり

リンパの流れが悪くなることで起こる肩こりや首回りのこり。これは老廃物などがリンパ節に溜まってしまい、さらに血液が運ぶべき栄養や酸素が筋肉に届きにくくなることで筋肉の活動そのものが低下し硬くなる…という悪循環によって引き起こされます。

そのまま放っておくとリンパ節が詰まって老廃物がどんどん溜まっていき、やがて慢性的な肩こり・首のこりへと悪化してしまいますので、早めの対処が必要です。

リンパの流れが良くなると肩こりや首のこりが改善される

まずは首回りのリンパをマッサージすることで筋肉のこりをほぐし、血流の改善をはかります。ただし、慢性的な肩こり・首のこりの場合、一時的なマッサージだけでは根本的な解消にはなりません。

マッサージはもちろん、姿勢や生活習慣の改善によってリンパの流れを良くしていけば、肩こりや首のこりは徐々に改善されるでしょう。

肌の調子が悪くなる

人間の肌は常に新陳代謝を繰り返しており、部位にもよりますが4〜6週間かけて新しい肌に生まれ変わります。

新陳代謝はリンパの流れが悪くても変わらず行なわれているため、老廃物が蓄積された悪い状態で皮膚組織の入れ替えが起こると、シミができたりハリのない肌になってしまうなど、お肌の調子はどんどん悪くなっていきます。

リンパの流れが良くなると肌の調子がアップする

肌の不調はお化粧や衣服によって隠すことはできますが、放っておくとどんどん悪化していきます。

まずは顔に近い首回りのリンパの流れを良くし、新陳代謝を高めて健康な肌を取り戻しましょう。リンパだけでなく血液の流れが改善されると顔色も良くなり、健康的なベビーピンクへとトーンアップしていきます。

疲れがとれにくい・自律神経が乱れる

リンパの流れを悪いままにしておくと、体内には老廃物だけでなく疲労物質も蓄積されていき、疲れが取れにくい・常に疲労を感じる状態になっていきます。

さらに、不健康な状態が続くことによるストレスが自律神経のバランスを乱す原因にもなり、結果、睡眠不足・便秘・冷え性といったさまざまな病気を引き起こすことにもつながります。

リンパの流れが良くなると自律神経が整う

普段の活動や緊張状態の際に働く交感神経と、リラックス状態の際に働く副交感神経。この二つのバランスが崩れることが「自律神経が乱れ」であり、リンパの流れを良くすることで自律神経の乱れによって発生したさまざまな不調が改善されます。

また、治癒力も徐々に回復することで、体調そのものも良くなっていきます。

首のリンパマッサージのやり方

首のリンパマッサージをする際には、ただやみくもに首周辺をマッサージするのではあまり効果は期待できません。リンパの流れを良くするためには、リンパに沿ってマッサージをするのが理想的です。

リンパの先端部分は側頭部にありますので、まずは側頭部からほぐしていきます。その後、リンパが通っている耳の後ろ側もマッサージ。そこから下に降りて首の側面を通って首、さらに肩の後ろ側から中心に向かって鎖骨…という流れになります。

リンパ管は末端から心臓にかけて一定方向に流れており、且つ皮膚から近いところを通っているため、下に下にゆっくり押し流していくイメージでマッサージしてください。

入浴中にマッサージを行なえば、体温が上がって血行が良くなっているだけでなく、シャンプーなどの泡で肌が滑りやすくなっているのでより効果的です。

各部位ごとに10~20回程度でけっこうですので、まずは一週間、毎日続けることを心がけましょう。

首のリンパマッサージの注意点

「さする程度」の力で

リンパは皮膚の表面から近いところにあります。そして、リンパ管はとても小さな組織なので、力を入れてマッサージする必要はありません。肩を揉むように強く押しすぎると、かえってリンパの流れを止めてしまう可能性があります。

優しく撫でるようにマッサージするくらいで十分効果が期待できます。

リンパを流す方向を守る

リンパマッサージの目的は、リンパの流れを良くすることにあります。そのため、リンパの流れを意識し、決められた方向に沿ってマッサージをすることが重要です。

リンパの流れとは逆向きにマッサージをしても、とくに効果はありませんし、むしろリンパの流れを遮ってしまうので、老廃物や余計な水分の滞留を促す結果になる可能性があります。

体調が悪いときは控える

マッサージをすると血液の循環が良くなって体温があがります。血管が広がるときに痛みが起こる血管性片頭痛を発症していると、マッサージによって頭痛がひどくなる可能性がありますので、控えたほうが無難です。

また、風邪をひいて熱があるような場合、平常時よりも増えている血液量をマッサージすることでさらに増やすことになってしまい、改善の妨げにもなりかねません。

頭痛や発熱があるなど体調が悪いと感じる際には、リンパマッサージを控えるようにしましょう。

効果をアップさせるポイント

毎日継続する

血液は常に身体中を循環しており、体内の老廃物もまた毎日溜まっていきます。そのため、リンパの流れを促すリンパマッサージは、たまにやるだけでは効果が得られません。

基本的には毎日継続し、リンパの流れをよくすると同時に、老廃物を排泄しやすい体づくりを心がけてください。毎日は難しいという方であれば、1日置きでもOK。大事なのは定期的にリンパの流れを促し続けることです。

コップ1杯のお水を飲む

リンパを流れやすくするには、マッサージとあわせて適度な水分補給も欠かせません。そこで、マッサージの前後にコップ一杯程度の水を飲んで体内の循環を促しましょう。

その際、冷たすぎると内臓が冷えて血流が悪くなってしまいますので、常温か温かい飲み物を飲むようにしてください。もちろん、普段からこまめに水分補給を行なうのもおすすめです。

クリームやオイルを使う

リンパマッサージを素手で行なう際、あまり強くこすってしまうと肌にダメージを与えてしまいかねません。また、圧力のかけ過ぎもリンパの流れを止めてしまう可能性があります。

そこで、手や指に塗るクリームやオイルを使えば、肌との摩擦を抑えることができますし、クリームやオイルの香りにはリラクゼーションの効果もあり、より効果を高めることができるでしょう。

新リンパ療法の技術を生かして
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