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1939年、中国・旧満州生まれ。東京医科歯科大学医学部卒、東京大学医学系大学院修了。医学博士。東京医科歯科大学名誉教授。人間総合科学大学人間科学部教授。NPO自然免疫健康研究会理事長。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。『原始人健康学』『水の健康学』『パラサイト式血液型診断』(新潮社)、『笑うカイチュウ』(講談社文庫)、『免疫力を高める快腸生活』(中経の文庫)、『アレルギーの9割は腸で治る!』(だいわ文庫)など著書多数。
本書の中で語られているのは、「脳は即時的な快楽を求めがち」であることです。脳が賢いものだったのならば、人は甘いものや脂っこいもの、煙草やアルコールを適切にコントロールできるはず…という話には、納得するしかありません。特にストレスを与えられた脳は欲求が強まり、炭水化物(糖質)や油を欲する傾向に陥ります。これはホルモンの関係により起こることで、意識してコントロールするのは難しいもの。だからこそ「脳はバカ」という言葉が使用されているのです。
それに対し腸に意識は影響しません。そのため、規則正しく「体にとって大切なこと」を繰り返してくれます。さらに脳へ影響を与えるホルモンの中でも有名なドーパミンやセロトニンの元となるものも、脳ではなく腸でつくられているのです。
脳を中心に据えるのではく、腸を主体にして健康を考えることで体のバランスが整えられるのは何故か、深く知ることができます。
腸の健康=腸内環境のバランスを保つにはどうするべきか。その答えはやはり食事に隠されているのです。本書ではその「賢い腸を助ける食事」についても語られています。
例えば糖質を取りすぎる危険性、オイルのプラスチック化、肉(たんぱく質)の重要性など、科学者である藤田先生ならではの切り口でアドバイスされています。この1冊を読むだけで、普段の食事のどこを気を付けるべきなのか、その指針が理解できるでしょう。
一見すると腸と新リンパ療法との関わりは薄いように感じられます。ですか実は体全体のリンパの6割はお腹(内臓回り)にあるのです。
お腹に手を置いたときひんやりと感じる、お腹の表面の筋肉が固まっているという方は、内臓の冷えやお腹周りのリンパのつまりが発生している可能性があります。新リンパ療法の中には、お腹に直接アプローチをする方法や、指先や足先などにあるリンパ反射角を刺激することで働きかける方法など、多数の技術があります。そちらを繰り返してあげることである程度のケアはできますが、それはあくまで対処療法的なものともいえます。
食事を中心に日常生活の中で、腸にとって良い環境をつくる方法を知っておくことは、自分自身や家族の健康ケアだけでなく、お客様へのアドバイスにも生かせます。お客様との信頼関係の構築のためにも、様々な角度から健康への相談に乗れるようにしておきましょう。