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独立開業を目指す

ここでは、当サイトを運営しているリンパ施術学院の専科・師範科の卒業生の主な進路として、独立開業をご紹介しています。卒業してすぐ、または、修行を経ていつかリンパマッサージの施術院をオープンさせたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。独立開業を目指す方々に対し、リンパ施術学院は「トータルプランニング」で徹底的にサポートを行っています。

独立開業するのに必要なことは?

一口に独立開業とは言っても、過去に何らかのお店を開業した経験のある方でもない限り、開業に向けた具体的な段取りをイメージできないでしょう。以下、リンパ療法のお店を開業するにあたって最低限必要となる段取りをご紹介します。スクールを卒業後に独立開業を考えている方は確認しておいてください。

お店の「場所」を探す

そもそも店舗をどこに出すか、ということが非常に重要な課題となってきます。施術の技術や料金システムなどは営業上の大事な課題ですが、それと同レベルに店舗の場所は重要な課題となりうるでしょう。

最初に考えるべきは、店舗のための賃貸物件を借りるか、または自宅のスペースを利用して開業するか、です。もちろん、自宅のスペースを利用したほうが家賃はかからないため、その分、経費を節約することができます。ただし立地を考慮した場合、自宅ではなく賃貸物件を借りて開業したほうが、結果的には有利になることもあります。

収支のバランスを考えて、理想の「場所」を探しましょう。

立地の選び方

立地選びで重要なのは、サロンのターゲットとなる層が多くいる場所を選ぶことです。

たくさんの人で賑わうエリアを選んだほうがいいと思われがちですが、そのエリアの人口がイコール集客できる人数だとは限りません。どういった方をサロンで集客したいかをしっかり考えておくようにしましょう。的確に人の流れを読み、ターゲットとなり得る人材がいる場所を選択することが重要です。

また、周辺にライバルとなるサロンがないかも大切なポイントです。もしライバル店があった場合、集客が上手くいかない可能性があります。ターゲット層が被っているなら避けておいたほうが無難かもしれません。競合調査をしっかりと行い、差別化が可能かどうか、ターゲットが被っていないかなどを見極めたうえで立地を決めることが大切です。

各種届出をする

独立開業とは、具体的には「税務署に開業届を提出すること」を指します。利益を出したにもかかわらず納税を怠ることは国民の義務違反となるため、開業が決まったら、すぐに所轄の税務署にて開業届を行いましょう。

なお、開業後の納税は確定申告を通じて行いますが、事前に「青色申告による確定申告」を選択する手続きを済ませておくようおすすめします。確定申告には青色申告と白色申告の2種類がありますが、青色申告のほうが税制上の優遇措置が大きくなるためです。

お金の準備

開業するためにはお金がかかります。具体的には、マッサージベッドや施術者用チェア、リネン類などです。リンパ施術学院が指導している新リンパ療法の場合、ラジャスリングやラジャスの剣なども必要となります。賃貸物件で開業する場合には、初月の家賃のほかにも、敷金や礼金がかかるでしょう。

これら開業資金を預貯金から全額捻出できるのであれば、問題はありません。でも一般には、銀行等から融資を受ける形となるでしょう。

自宅サロンの開業資金相場

サロン開業時、最も費用が掛かるのは固定費となる「場所代」です。店舗を用意して独立開業した人のなかには、開業資金を100万円用意していても、初期費用ですべて使ってしまった…という方が少なくありません。

一方、自宅でサロン開業する場合は「場所代」が発生しません。新しく店舗を借りる必要がなく、自宅を施術スペースとして使用するため、必要となるのはあくまでも施術関連のものに留まります。

最も安く抑えようと思ったら、ベッドは30,000円から、タオル類も15,000円程度で済ませられるでしょう。目安として10万円以下で開業準備が行えます。もちろん、こだわろうと思えば際限はありません。

工事の手配

店舗は、大切なお客さんを招き入れる場所。賃貸物件の場合はもちろんのこと、たとえ自宅開業であったとしても、開店にあたっては工事が必要となってくるでしょう。細部まで店舗のイメージができたら、業者を選んで工事を発注します。

なお店舗を作るにあたっては、ある程度までDIYでも対応が可能です。ただし、あまりに手作り感が強すぎると、施術院らしさが薄れてしまうことも事実。節約は大事ですが、一定の初期投資は惜しまないようにしましょう。

お店の名前や営業時間を決める

開業する際に、決めるべきことや配慮すべきことはたくさんあります。

まず大切なのが環境設定です。お店の名前を決定するところから始めましょう。ついオシャレな名前を付けたくなってしまいがちですが、「検索されやすいこと」「お客さんに覚えてもらいやすいこと」に重点を置いて決定をするべきです。

たとえばどこにでもあるような名前だと、ネットで検索したときにほかのサイトが引っかかってしまい、検索結果に出にくくなってしまいます。また覚えにくい名前だと、お客さんから新たなお客さんに紹介してもらうとき、名前を思い出せない可能性もあります。

サロン名は一度決めると、以降変えることはほとんどありませんから、しっかりとこだわりつつも、難しすぎる名前は付けないように注意しましょう。不安なときは、身近な人に「この名前ってどう?」とヒアリングしてみるのもおすすめです。

名前を決めたら、営業時間も決めましょう。営業時間はターゲットさえ明確であれば設定しやすいはず。OLがターゲットの場合、朝早い時間から始めるより、夜遅くまでやっているほうが需要があるかもしれません。主婦や平日休みの方をターゲットにする場合、日中の時間を空けておき、逆に日曜日にする…といった設定もできます。

集客

開業が決まったら、開店前のなるべく早い段階から集客活動を始めましょう。

親戚や友人・知人への連絡はもちろんですが、店舗専用のSNSを始めたり公式ホームページを開いたりなどし、広く開業を周知させましょう。地域のコミュニティボード(掲示板)などでも宣伝可能なことがあるので、管理者に問い合わせてみてください。

なお、一度SNSや公式HPを始めたならば、営業している限り更新を続けるようにしましょう。

コンセプトメイク

「どんな施術院にしたいのか?」というコンセプトを作ることも非常に大事。会社で言う「会社理念」「経営方針」「社是」などと同様、個人事業主であっても営業の背骨作りはとても大切な要素となります。

お客さんは、最終的にはこのコンセプトに惹かれて集まるもの。コンセプトが曖昧だったりブレていたりすると、お客さんは徐々に離れていきます。営業を続けているときに「迷い」が生じた際には、このコンセプトが判断の拠りどころとなることもしばしば。抽象的かつ精神的なものですが、長く経営していくためには、確固たるコンセプトを持つことが不可欠です。

独立開業するメリット・デメリット

夢の独立開業を実現すれば、雇われの身では得られない様々なメリットを実感します。一方で、段取りをうまくやらなければ大きなデメリットを被る恐れがあることも理解しておきましょう。

独立開業するメリット

自分の意志や信念に沿った店舗運営ができる

雇われて働く場合、店長や会社などの方針にしたがって働くことが大前提となります。自分の意志や信念を強く出してしまうと、経営者に注意されることもあるでしょう。

一方、独立開業をした場合、自分が一国一城の主です。すなわち、自分の意志や信念に沿った店舗運営が可能となります。仕事のやりがいを強く感じることでしょう。

努力や工夫次第で高収入を狙うことができる

雇われの療法士の場合、あらかじめ月給や時給が決まっています。もちろん、実績を重ねれば昇給したり、開店時間とは別で働いた場合には時間外手当をもらったりもします。しかしながら一般には「早い段階で大きく収入が上がる」ということはありません。

その点、独立開業をした場合には、努力や工夫によって生まれた売上を会社に吸い上げられることはありません。売上が上がれば、自分の所得も比例して上がります。

努力や工夫で一気に高収入を狙えるところは、独立開業の大きな魅力となるでしょう。

出勤・退勤時間を自分で設定することができる

雇われ療法士の場合、たとえ予約が入っていなくても、決まった時間に出勤して決まった時間までお店に居なければなりません。

一方で独立開業した場合には、予約が入っていなければお店に居る必要はなし。出勤時間や退勤時間を上司から強制されることはないので、時間を有効に使うことができるでしょう。

独立開業するデメリット

しばらくは収入が不安定になる可能性がある

開業前の集客活動が順調であれば良いのですが、なかなか理想通りに事が運ばないことが現実。開業当初からしばらくの間は、収入が不安定になる恐れがあることを承知しておきましょう。お客さんが1人も来ない、という日もあるはずです。

なお賃貸物件で施術院を開業した場合、たとえお客さんが来なくても、家賃の支払いは待ってくれません。この点も承知のうえ、資金的な準備をしておくことが必要です。

常に経営や経理のことを考えていなければならない

経営や経理のことは、店長や経営者が考えるべきことです。独立開業をすれば自分自身が経営者となるため、施術のことと併せて、経営や経理のことも考えなければなりません。

時代が刻一刻と変化しているにもかかわらず、店舗はなんら進化しなければ、やがてお客さんの足は離れていきます。経営者である以上、常に先を見た店舗運営を考えていく必要があるでしょう。

ほかにも、独立開業には様々なデメリットが考えられます。事前に、これらデメリットの可能性を着実に潰していくことが、成功への準備となることでしょう。

当サイトを運営しているリンパ施術学院では、独立開業を目指す人たちに向け、開業前から開業後まで細やかで手厚いフォローを行っています。

独立開業を成功させるには?

まずはプレオープンから

「プレオープンは費用対効果が悪そう…」なんて思っていませんか?プレオープンは、実はお店側にとってのメリットが大きい施策です。

正式にオープンをしてしまってからでは、使いにくい、やりにくい、不便…と感じていても変更しづらいものがたくさんあります。たとえば動線。席の配置などはしっかり考えて決めている方が多いと思いますが、実際にお客さんが入ると思うような動線が描けなかったり、使い勝手が悪いポイントに気づいたり…といったことが起こり得ます。

開業して間もないことは非常に忙しく、改めて動線を見直す…というところまで手が回らない可能性があります。いつか直せばいいと放置していると、その動線にいつのまにか慣れてしまい、お客さんだけ不便な思いをし続けてしまうケースも。プレオープンをして問題点を見つけたあとは、時間をとって改善できるので、ちょっとした不便も見直しやすいでしょう。

また、実際に施術の練習にもなります。自身が設定したメニューで本当にお客さんが満足できるのかをプレオープン期間で見極める必要があります。

とくに効果が期待できるのは「お店の宣伝になる」という点です。プレオープンと言う期間を活用し、お得な費用設定で周辺の住民を呼び込んで、この期間に良い印象をつくることができれば、オープン後にリピーターが増える可能性が高くなります。

プレオープンはオープンまでの貴重な準備期間として捉え、お客さんの声に積極的に耳を傾ける期間にするのも良いかもしれませんね。

メニューと料金は慎重に考える

メニューや料金を決定する際に最も重要な点は、自身のサロンのターゲットを明確にすることです。ターゲットのことをきちんと考えてメニューや金額を決めないと、ターゲットから避けられてしまう可能性もあります。

ターゲットが定まったところで、次はサロンのコンセプトを明確にしましょう。庶民派志向、高級派志向など、その内容はさまざまです。自身が決定した出店エリア、そして営業時間を踏まえてターゲットを明確にし、そのターゲットに則してコンセプトを決定できれば問題ありません。

料金設定を考える際は「採算が取れるか」と言う点を重視するのも大切です。自身が調査した競合サロンの金額に惑わされることなく、自身のサロンの経営を行っていくうえで、採算が取れる金額設定をしなければなりません。集客できても赤字…なんてことになったら目も当てられません

値段は一度決めてしまうと、値上げするのは躊躇われるものです。安易に変更しづらい項目のため、焦らず慎重に適切な金額を設定しましょう。

そのうえで、リピーターほど単価アップを狙えるような設定が重要です。単品メニューではなく、初回限定のメニューやリピーター専用メニュー、組み合わせることでより効果が期待できるメニューなど、「継続的」かつ「単価アップ」を期待できるようなメニュー設定を考えるのが、独立開業を成功させるカギとなります。

顧客アンケートをとる

お客さんの生の声こそ、最も貴重なマーケティング材料です。自身が設定したコンセプトやメニューに対して、率直な意見をもらえるようなアンケートをとりましょう。用意できるのであれば、プレオープンの段階からしっかりお客さんの声を集めていくのがおすすめです。

今後リピートを獲得していくためには、自身のサロンの強みを明確にする必要があります。例えば、高級志向で金額設定したものの、お客さんが施術技術を認めていれば「この価格でも安いかも…」と思ってくれているかもしれません。

今後のメニュー展開や価格設定の参考にもしやすいため、可能な限りアンケートには答えてもらうようにしましょう。「アンケートに答えてくれた人には回数プランの割引をする」「次回の来店時にお得なサービスを受けられる」といったシステムをつくると、アンケートに答えてくれるお客さんが増えるうえ、次回の来店率UPにもつながります。

営業日誌をつける

「今どき営業日誌?」と思われるかもしれませんが、営業日誌はその日を振り返るための大切なアイテムです。日々感じたこと、お客さんの声、来院数と売上などを記録していきましょう。

自身の言葉でアウトプットすることで、感じたことを整理したり、気になる点を改善していくことにも繋がっていきます。一見何の意味もなさないように感じるかもしれませんが、日々の気付きを積み重ねていくことによって、些細なお客さんの変化にも敏感になれるでしょう。これらの気付きが今後のメニュー開発に活きるかもしれません。

飽きずに続けるコツは、無理をしないこと。長文を綴ったり、きれいな字で書いたりする必要はありません。また使いやすいのであればPCやスマホで記録してもよいでしょう。

独立開業の集客方法

ホームページを公開する

ポータルサイトへの登録などを行っていたとしても、ホームページを作成しておくことは大切です。ホームページはいわばWeb上の住所、そして名刺のようなものです。サロンの名前を知ったユーザーが検索したとき、きちんとサロンの公式サイトが検索結果に出てくるようにしておきたいですね。

ホームページにはお店のメニューや料金はもちろん、サロンのコンセプトや施術者の紹介、アクセス情報や営業時間など、お客さんが知りたいであろう情報をきちんと掲載しておきましょう。

ブログをつくる

ブログはSEO対策を行ううえで効果を発揮しやすい媒体です。また、ホームページほど更新の手間がかからないため、その日あった情報を気軽に更新することができます。記事が蓄積されていくほどに、サロンの情報が蓄積されていることと同義。日々の気付きやお客さんのBefore・Afterなどが掲載できれば、より魅力的なコンテンツとなり得るでしょう。

ポスティングを行う

ターゲットに設定している方が近隣住民の場合、ポスティングが有効です。チラシの印刷費、配布料を考慮しても、他の施策よりも安価で行うことが可能でしょう。自分でチラシを作り、自分の足で歩いてポスティングを行えば費用は印刷費のみで済みます。

チラシを持ってきたお客さん限定のキャンペーンなどを行ったり、クーポンを配布したりすれば、集客効果はより高まるはず。商圏エリアを明確にしている場合、ぜひ試しておきたい集客施策です。

紹介制度を設ける

サロンの魅力を伝えるうえで最も説得力があるのは、実際に施術を受けたお客さんの感想や評価です。この口コミこそ、新しいお客さんを獲得するうえで大切なカギなのです。

既存のお客さんに新しいお客さんを連れてきてもらうために、紹介制度を用意しておいてみてはいかがでしょうか?カードなどを事前に渡しておくことで、お客さんが紹介しやすい仕組みを作ることが大切です。紹介してくれたお客さん、紹介されたお客さん、双方にとってお得なサービスを設けると紹介制度を使ってもらいやすいでしょう。

フェイスブックなどのSNSを活用する

ブログよりもさらに効率的に情報発信を行いたい場合、SNSを活用するという方法があります。SNSを使いこなすことで集客の可能性が広がるのが最大の特徴です。投稿の手間はブログほど必要かからず、「つぶやく」感覚で気軽に投稿できます。

また、ハッシュタグなどを駆使することで、新規のお客さん自ら検索してサロンを見つけてくれる可能性もあります。

独立開業したリンパ療法学院・卒業生の体験談

江戸川区でリンパサロンを開業した卒業生の声

今は、週に3日間、自宅にて開業。週に一日は、父の会社の事務所にて施術をさせてもらっています。今は、子供たちとの時間も大切にしたいから、1日に4人までの完全予約制。週に4日で、収入は月に25万円ほど。家賃・仕入れの負担がないので貯金もできます。お蔭様で、昨年、念願のマイカーを購入しました。

引用元:https://www.wcs-group.co.jp/overview/lymph/future/graduation/hatsumikumiko.html

吉祥寺でリンパサロンを開業した卒業生の声

受講から二年五か月。学生のころから慣れ親しみ、愛着のある吉祥寺にサロンをオープンすることができました。サロンをオープンしてからも、「予約とおりお客様が来て下さるか?」「本当に満足して帰って頂けたか?」と不安な気持ちでいっぱいになります。そんなとき、仲間達に連絡をして、話をするとみんな同じような事で悩んでたりして、不安なのは自分だけじゃない!と、また頑張る力が湧いてきます。また、卒業後でも、管主をはじめ先生方に相談にのって頂けるのがとても心強いです。

引用元:https://www.wcs-group.co.jp/overview/lymph/future/graduation/hayamiritsuko.html

リンパ療法学院の開業のためのトータルプランニング

リンパ施術学院で学び、その後、独立開業を目指す人に対し、学院では徹底したフォローを行っています。

具体的には、店舗の内容や広告戦略、接客術、店舗運営、備品調達、アシスタント育成法など、学院が持つ様々なノウハウを伝授。新技術の導入や来院客数の増員計画、法律・会計問題等も含め、開業後にも半永久的に役立つ「トータルプランニング」を提供しています。

独立開業を目指す人にとっては、とても恵まれた環境が用意されているスクールです。

独立開業を目指す方はリンパ施術学院で学ぼう

独立開業を夢見る方々に対して現実を申し上げれば、新規オープンしたサロンのうちの9割は、オープンから3年以内に廃業しています。そのような現実を耳にしたことがある方も、きっと多いことでしょう。

廃業リスクや開業後のデメリットを考えて一歩を踏み出せない方は、ぜひリンパ施術学院を検討してみてください。独立開業に向けた学院の「トータルプランニング」を十分に活用すれば、きっと開業後の成功率は飛躍的に高まるはずです。

もとより学院が用意している「専科コース」や「師範科コース」のカリキュラムは、独立開業を意識した内容。卒業後すぐの独立を考えている方はもちろん、いつか独立したいと考えている方も、ぜひ学院で学んでおきましょう。

新リンパ療法師に向いている人とは

長所を伸ばせる人、苦手を克服できる人

マッサージのプロとして活躍したいのであれば、すべての技術・すべての部位に精通したいと思うのは当然です。

ですが、例えばスクールで他の生徒さんと同じことを履修したとしても、生徒さん毎に多少なりとも技術や知識の差が生じるもの。そのため、プロとして活躍するにはまず自分にとっての得意不・得意を学びの中から自覚し、それを長所としてどう伸ばすか、苦手をどう克服するかが重要になります。

長所を伸ばすことは、独立開業した際の大きな強みになります。お店を宣伝・アピールする際、すべてに対応できることはもちろん大事ですが、それに加え「肩の施術が特にうまい」といった特徴は口コミなどでも印象が違います。

苦手の克服については、早期に不得意な分野を自覚することで、集中的に練習できたり、わからないことは講師に質問したりといった行動が起こせるようになり、結果として技術・知識の底上げに繋がります。

スタートラインはみなさん同じだからこそ、自分の長所を伸ばし苦手を克服できる人こそ、経験の積み上げが必要なこの仕事に向いているのです。

きめ細かな気遣いができる人

新リンパ療法師の仕事は、ただ施術するだけではありません。お客さまの症状・悩み・要望は一人ひとり異なりますので、施術前のコミュニケーションを通じて「お客さまが何を求めているのか」を考えることも求められます。

お客さまのなかには、「他の形成外科で、症状を聞かれるだけでどう痛いのかといった話は聞いてくれなかった」「患部に触れたり詳しく調べたりすることもなく、ただ薬だけ出された」といったイヤな経験をされた方もいらっしゃいます。

そういった悲しい思いをされたお客さまから信頼を得るためにも、お客さまの気持ちに寄り添い、その状態を正確に見極め、お客さまが何を求めているのかを考え、プロとしての提案ができる。そんなきめ細やかな気遣いができる人でなければ、この仕事は務まらないかもしれません。

なお、「何を求めているのかを考え提案ができる」というのは、施術の際のメニューを組み立てるうえでも欠かせないポイントです。

地道に頑張れる人、誠実さを忘れない人

スクールで学ぶことの目的は人それぞれですが、師範科を卒業したらそれで終わりではなく、またサロンを開業することもゴールではありません。

卒業や開業はあくまでスタートであり、「プレオープンで新しい気づきを得る」「鍛錬会で講師などからアドバイスを仰ぐ」など、現状に満足せず地道に頑張れる、誠実さを忘れず常に向上心を持ち続けられる人こそ、新リンパ療法師という職業に向いています。

施術のプロとして、また経営者として長年活躍し続けるためには、未来を見据えることはとても大事ですが、地に足をつけて着実に地盤を作れること、そして目の前のお客さまに感謝し質の高いサービスを心がけることを忘れてはならないのです。

リンパマッサージの将来性

リラクゼーション・マッサージの市場

ストレス社会・超高齢化社会という現在の日本の状況に加え、消費者の嗜好がモノからコトへ変わっていることもあり、リラクゼーションやマッサージの市場は今後も伸び続けていくという試算が出ています。

しかしながら、その伸び率は100%を少し上回る程度となっており、数字だけみると急成長しているとはいえません。これは、リラクゼーションやマッサージの需要が伸びていないのではなく、実際に施術できる人が足りていない、需要に対して供給が追いついていないという現実があるのです。

日本社会の現状を踏まえれば、リラクゼーション・マッサージ市場は今後も拡大が予想されますので、マッサージなどの専門技術を身につければ多くの就職先が見込めますし、独立して成功を収めることも可能です。

一方で、数をこなすことを主眼としたマッサージ店などは、人の入れ替えが激しく慢性的な人手不足ともいわれています。そのため、リラクゼーションやマッサージのような仕事を目指すのであれば、長く働けるより専門的な技術を身につけることが重要であるといえます。

新リンパ療法師の将来性

イギリスのオックスフォード大学が、2014年に「10年後になくなる仕事と残る仕事」という論文を発表しました。その中で「マッサージ師」は702職種中392位、およそ54%の労働者が職を失うと予想しています。

さまざまな分野でAI化が進む中、運転手や販売員といった対人的な職業について95%以上の労働者が失業するとも言われており、54%という数字は接客業においては比較的多くの方が残る可能性があるといえるでしょう。

さらに、医師・作業療法士・理学療法士など医療に関する職業の失職率は数%とされています。これらを踏まえると、ただ施術を行なうマッサージ師ではなく、ITではまだまだカバーしきれない健康やケアにも注力できるマッサージ師であれば、今後もより多くの需要があると考えられます。

つまり、体の不調を根本から治すことを理念とする新リンパ療法師は、その将来性においても大きな可能性がある職業といっても過言ではありません。

独立開業するときの選択肢4パターン

リンパマッサージ師として独立開業をするとき、決めなければいけないのがお店の形態です。

4つの選択肢の中から選ぶことになるので、どれが一番向いているのかを確認しておくといいでしょう。

  1. おうちサロンで開業する
  2. 賃貸物件で開業する
  3. レンタルスペースで開業する
  4. 出張・訪問サロンで開業する

それぞれにメリット・デメリットがあります。

 1.自宅でサロンを開業する(おうちサロン)

改装費 0~50万円
家具
(ベッド代等)
0~10万円
宣伝費 0~30万円
運転資金
(回転資金)
0~50万円

自宅開業は、自宅をどのように店舗化するかにより費用が変わります。

家族と同じ玄関から1室にお客様をお通しする場合は費用がかかりませんが、入り口を別にする、部屋を作り変える場合は50万円前後の改修費がかかるケースが多いです。

おうちサロンは、店舗を借りていない分家賃資金がかからず、運転資金を抑えることができるため、少ない資本で開業したい人に向いているでしょう。

また、お子様連れのお客様をターゲットにしていて、身近な存在で頼りやすい施術者としてリンパマッサージを提供したいと考えている方もおうちサロンが向いています。

 2.賃貸物件を借りてサロンを開業する

改装費 0~100万円
家具
(ベッド代等)
0~10万円
宣伝費 0~30万円
運転資金
(回転資金)
150万円前後

賃貸物件を借りて開業する場合は、店舗として利用できる物件を探すところからはじまります。

住むために借りる家は賃貸用でOKですが、サロンを経営する場合は事業用の物件である必要があります。勝手にサロンをはじめてしまうと賃貸借契約違反となり、強制解約や強制退去になることも。

また、賃貸なので月々の家賃を払っていかなければなりません。月々の売り上げが安定しない時期にも一定額の家賃を支払っていかなければならないため、最低でも2~3ヶ月程度の家賃を確保したうえで開業するのがおすすめです。

3.レンタルスペース・レンタルサロンを利用して開業する

改装費 0円
家具
(ベッド代等)
0円
宣伝費 0~20万円
運転資金
(回転資金)

0~20万円

レンタルスペースやレンタルサロン開業は、使用したいときに予約して部屋を借りて使うスタイルです。

他のマッサージ師の利用もあるため、アロマに使用制限があったり細かな制約があることもありますが、個室が用意されていたり備え付けの家具が利用できたりとお金をかけずに施術ができるのがメリットです。

レンタルスペースやレンタルサロンは固定契約をすれば場所がずっと一緒なので宣伝がしやすいメリットがあります。一方でお客様の予約が入らなかったときにはレンタル費用だけがかかる場合も。

また、レンタルスペースはほかのマッサージ師も使用するため、来客の多そうな連休や休日などは部屋の予約が殺到することもあります。その場合、営業したいのに部屋が取れずできないというケースも。

自分だけの場所でない分、荷物管理はしっかりしなければならないですし、費用以外の面で大変なことが多いかもしれません。

4.出張サロン・訪問リンパマッサージ師として開業する

改装費 0円
家具
(ベッド代等)
0~2円
宣伝費 0~20万円
運転資金
(回転資金)
0~20万円

指定された場所に行き施術を行う出張サロン、お客様の自宅や施設に赴き施術を行う訪問サロンは無店舗型なので改装費や家具代がかからないのがメリットです。

施術用のベッドは持ち運べるものがあるので、専用のベッドを購入して持ち運ぶといいでしょう。

移動時間が多くかかるため、お客様の回転率が低く売り上げにつなげにくいため、効率よく訪問するコツを探したり、集客に力を入れたりしなければ一定の収入をキープしにくいデメリットがあります。

フランチャイズのメリット・デメリット

独立開業をする際、ゼロから集客をしていくよりもフランチャイズ加盟をして効率よく集客をしていく方法もあります。

フランチャイズは企業の本部の傘下に入ることで、企業のブランド力を使いながら経営ノウハウを学び、サービスを提供する権利を得られます。

フランチャイズで開業するメリット

フランチャイズのメリットは未経験でもお店が持てる点、開店後すぐから売上が出る点にあります。

また、本部のサポートを受けながら開業できるため、資金面でも経営者の精神面でもゼロから開業するよりも負担が少ないです。

本部のブランド力があるのでお客様も集まりやすいでしょう。開店直後でも売り上げが見込めるので、独立開業に心強いものとなります。

もし独学のうえ自分でお店を開くとなると、経営ノウハウもイチから1人で学び、知識や技術を身につけていかなければなりません。フランチャイズ加盟なら、本部がいままでに得てきたノウハウを活用できるので、開業時の準備が少ないのもポイントです。

フランチャイズで開業するデメリット

フランチャイズのデメリットは自分の好きなようにできない点です。

本部から配られる経営ノウハウやマニュアルを大幅に変えることができないため、改善したいところが出てきたり営業時間や休業日を変更したいと考えたりしても変更が難しい場合があります。

また、ブランドイメージを損なわないように気を配って経営していかなければなりません。

企業そのもののイメージが何らかによって損なわれた場合、あなたの技術や人気に関わらず売上が落ちてしまうことも。

良くも悪くもブランド力に影響されてしまうのがフランチャイズの抱える問題点と言えます。

独立開業を目指すまえに

おうちサロンやレンタルサロン、フランチャイズなど、さまざまな開業方法があります。どれを選ぶにせよ、開業する前に心得ておきたい点もあります。心得ておきたい点をまとめているので、確認してみましょう。

独立のきっかけ・動機をかためる

ただ収入アップのためだけに独立をするよりも、きっかけや動機をしっかり固めておく方が「揺らぎない経営」ができます。

なぜ独立したいのか理由を明確にし、独立後にしたいこと、目指していることを考えます。目指しているところへはたどり着ける見込みがあるのか、独立することで自分が幸せと感じるのか、今すぐ独立していいのかを考えましょう。

開業前にじっくり考えたことは自分の「会社の信念」になります。

家族の理解と了解を得る

収入アップ、ステップアップを目指して独立開業する人の中には、ご家庭のある方もいます。

ひとりで開業を決めるのではなく、家族の理解と了解を得たうえで進めることが大切です。

開業前には資金が必要ですし、準備期間も必要です。そのうえ、開業した直後の収入は不安定になります。ご家族は収入が減った際になんとかなるのか、十分な貯蓄はあるのか、家事や育児の割合はどうなるのか、勤務時間はどの程度変わるのかなどをしっかりと話し合いましょう。

家族の理解がある開業であれば、困ったときに心の支えとなることもありますが話し合いをしていないと関係性がこじれてしまうこともあります。大切な人たちだからこそ、優先して話し合いの時間を設けましょう。

円満退職のために準備をする

リンパマッサージ師として開業する場合、円満な状態で退職しなければ元職場はライバル店になってしまいます。

独立の準備をする間も、業務に支障がないようにしたり職場の悪口や愚痴を言いふらしたりしないように気を付けましょう。

円満退職できたマッサージ師の中には、売上が上がらない最初の間は業務提携先となってくれたり、元職場であなたの店舗を宣伝してくれたという例も。

ケンカ別れは体力も気力も奪われてしまうので、退職すると決めていても関係性は壊さないようにしておくのがおすすめです。

自宅サロンorテナントor店舗の間借り…
それぞれのメリットデメリット

自宅サロン

副業としてマッサージ・エステサロンの開業を考えている場合、自宅サロンがおすすめです。本業がある方でも、主婦の方でも、居住スペースを活用することで少ない投資資金で営業を始めることが可能です。

また、自宅サロンであれば家事を優先しながら運営するなど、制限された時間のなかで自分の都合に合わせてやりくりすることができます。以下では自宅サロンのメリットとデメリットについて詳しく紹介します。

自宅サロンのメリット

開業資金が少なく、開業のハードルが低い

マッサージ・エステサロンを開業する際に自宅サロンという形を選択するメリットとして、少ない開業資金で営業を開始できる点が挙げられます。

自宅を利用すれば新たに物件を用意する必要がないため、必要なコストをかなり下げられるのです。新たに物件を用意する場合、敷金や礼金などの物件取得費がかかりますが、自宅であればそのような費用もかかりません。

加えて、開業後思うようにお客様が来なかったとしても、自宅サロンは赤字に対するリスクが低いので、抱えるプレッシャーも少ないでしょう。

自分のペースで働ける

自宅サロン最大の特徴は、仕事の量や営業時間などを自分で決めて働けることです。自分のペースに合わせて働くことができるため、お子さんを保育園や学校に送ってから営業を始められます。そのため、お子さんが急に熱を出すなど、緊急事態が発生した場合でも対応が簡単であり、取ろうと思えば長期休暇も取得できるでしょう。家族で遠くに遊びに行くことも可能ですし、PTAや地域の活動などにも参加しやすくなります。

自宅サロンを完全予約制にすることで、家のことをないがしろにすることなく、空いた時間で収入を得たり、勉強したりスキルアップしたりなど、さまざまなメリットが得られるのです。

自宅サロンのデメリット

住所を公開することになる

大手のサロンや支店のあるサロンは、大々的に広告を出したり宣伝をしたりして、集客しつつ知名度を上げていきます。その一方で、自宅サロンには知名度を上げにくく、集客力が弱いというデメリットがあるのです。

まず、大手のサロンとは異なり、あくまで自宅の住所を公開することになるので、セキュリティーの面からあまり大々的に宣伝を挙げることが難しいです。とくに女性の場合は注意が必要であり、家族構成や一緒に住んでいる人の情報まで漏洩すると思わぬ事態に繋がりかねません。

そのため、自宅住所はホームページに安易に載せるのではなく、メールで予約をしてくれたお客様にのみ伝えるなど、工夫する必要があるでしょう。

仕事とプライベートのメリハリが付けづらい

自宅サロンは仕事場がプライベートの空間になるので、オンとオフのメリハリをつけにくいというデメリットがあります。

お客様に施術をしているときだけが仕事なのではなく、例えばブログを更新したりお客様にお礼のカードを作ったりなど、すべき作業は他にもあります。そのような事務的作業は、家事の合間や子ども達がいる場所でもできる作業です。そのため、ついダラダラしてしまったり、逆に子供と過ごし時間を犠牲にしてしまったりする可能性が考えられます。生活と仕事のバランスを意識しながらサロンの運営をしましょう。

生活感が出やすい

生活感が出やすい場所であることも、自宅サロンだからこそのデメリットです。お客様が出入りする場所でありながら、家族の生活の場所でもあるので、どうしても生活感がにじみ出てしまいます。

しかし、あまりに住人の生活感が強いとお客様にマイナスイメージを与える要素になりかねません。汚れ物が置きっ放しになっていたり、子供が部屋を散らかしていたりしないか、常に注意して清潔にしておく必要があります。

とくにゴミの処理や食事などで生じる匂いには気を遣いたいものです。自宅とはいえ、お客様がリラックスルできる空間を提供できるよう、努力しなくてはならないでしょう。

テナント

不動産を借り受ける賃貸者のことを表すテナントは、理想のサロンを作るのに向いています。テナント経営には、より高い利益を期待できたりこだわりを詰め込めたりなど、さまざまなメリットがあるのです。

ただ、契約料などの初期費用がかさんでしまうのが難点。きちんと戦略を持っていれば、失敗のリスクを抑えられますが、一方で手放しにははおすすめできない選択肢でもあります。

テナントのメリット

物件選びから内装にいたるまで、細かい部分にもこだわることができるテナントは、理想を実現しやすいというメリットがあります。自由に細部を決められるのは、これから憧れの個人サロンを持つ方にとってうれしい要素といえるでしょう。

また、立地の制限や影響を受けにくいという特徴もあり、事業を開始しやすいのもメリットです。

テナントのデメリット

テナント一番のメリットは開業コストがかかる点です。テナントを借りるには敷金・礼金だけでなく、内装や設備にも費用がかかります。今後サロンを運営するために必要となる賃料も考えると、かなり高額な開業コストになってしまいます。そのため、赤字を出さないためには利益とのバランスをよく考えなくてはなりません。

くわえて、テナントを出店する場合、自分の店のコンセプトやどの層をターゲットにするのかなど、準備の段階できちんと設定しておくのも大切です。あらかじめ料金の相場や周囲のサロンがどのようなコンセプトで経営を行っているのか情報収集しておくことをおすすめします。

開業しても利益が得られなければ失敗してダメージを受けることになるので、開店前の準備がなにより肝心です。

物件選びのポイント

経営するエステサロンに適切な物件を選ぶために、まずはコンセプトを決めましょう。どんなお客様をターゲットにして、どんなサロンを経営したいのか明確にしておくのです。

そして、コンセプトが決まったらその条件に合う物件を探します。理想の物件を崩すことのないように、イメージに合った物件を見極めていきましょう。

たとえば、アジアンテイストにしたいのか、完全な個室にしたいのか、清潔感のある空間にしたいのかなど、核となるイメージによって最適な物件は異なります。すべての理想に合った物件を見つけるのは難しいかもしれませんが、譲れない条件をリストアップして、できるだけ理想に近い物件を探すのがコツです。

もちろん、コンセプトだけでなく、かかるコストとのバランスも忘れてはいけません。テナントは内装を自由に決めることができるとはいえ、そのぶん費用もかかります。無理のない範囲で理想を叶える意識を忘れないことが重要です。

そのほか、立地条件にも気を配らなくてはなりません。たとえば女性をターゲットにするなら、できるだけ女性にとって安全で印象の良いエリアを選択すると良いでしょう。オシャレなカフェが多かったり、コスメショップがあったり、治安が良かったりすると女性を集客しやすいです。

また、事前に足を運んで下見しておくと、より確実にリスクを回避することができます。

店舗の間借り

すでにある店舗の一部分を借りてマッサージ・エステサロンを開業する方法もあります。店舗を間借りする場合、初期費用を最小限に抑えられるだけでなく、客足も見込めるというメリットがあります。

店舗を間借りするメリット

マッサージ・エステサロンを開業する場合、商業施設などの店舗を間借りするという手段があります。店舗を間借りすると、必要な機材を揃えるだけで、スムーズに営業を開始することが可能です。あらかじめ大まかな内装が決まっている点も間借りのメリットの一つだといえるでしょう。

くわえて、間借りの場合は商業施設に来店するお客様がいるので、客足が見込める点もうれしいポイントです。自宅サロンやテナントでの経営スタイルとは異なり、認知度が高い状態で営業を始めることができます。施設のホームページや他店舗と協力すれば、少ない広告費で不特定多数の人達に呼びかけることも可能でしょう。

店舗を間借りするデメリット

間借りの経営スタイルのデメリットとして、レンタル費用が定期的に発生するほか、サロンの自由度が低い点が挙げられます。

間借りだと初期費用は少なくて済みますが、おおよその内装が決まっているため、内装の細部までこだわることはできません。あくまで間借りは自宅ではなく、独立したエステサロンを経営したい方に向いています。内装にこだわりたい場合はほかの経営スタイルを検討したほうが良いかもしれません。

独立・開業に失敗するのはなぜ?
自宅サロンのよくある失敗例

価格設定が安すぎる・高すぎる

自宅サロンの場合、お客様を集めるために価格を安く設定しがちです。しかし、価格設定を安くしすぎると、逆にお客様の不安を煽ってしまうことがあります。お客様は安いサロンを求めているのではなく、自分に合ったサロンを探しているので、サロンに価値があると思わせることが大切です。そのため、価格が安すぎると価値がないのではないかと不安になってしまいます。さらに収支が見合わず、赤字経営になってしまうリスクも少なくありません。

もちろん、価格設定を高くし過ぎてもお客様は寄り付かないでしょう。価格は高すぎず安すぎない、お客様が納得できる値段で、かつ利益が見込める設定にすることが重要です。

立地が悪い、場所が分かりにくい

自宅サロンの場合、住宅街にあったり、駅から離れていたり、サロンとして立地の条件が良くないことも珍しくありません。サロンの場所が分かりづらいと集客力が弱まってしまいます。自宅の住所を公開するのは抵抗があるかも知れませんが、できるだけ住所を公開して、サロンまでの地図を書いたり、看板を出したりするなど、集客するための工夫を行うのが大切です。

チラシや公式サイトの情報が足りない

お店の情報が足りないとお客様は不安になります。新しいエステサロンができてもすぐに飛びつくのではなく、危険な場所ではないと判断できなくては行ってみようとは思いません。集客を成功させるためには施術内容やメニューなどを掲載するほか、顔写真やこれまでの経歴、得意なことなど運営している人の人柄が伝わる情報も公開しておくと良いでしょう。

自宅の「生活感」が抜けない

自宅サロンだと生活感を抜くのが難しいですが、そこをしっかり行わないと客足が遠のく理由になりかねません。お客様は現実から離れた、リラックスできる空間を求めて来店するため、生活感がのこっていると心からくつろげないのです。

自宅サロンを開業するときは、施術するスペースと生活するスペースを区別することが重要です。パーテーションを利用したり、個室を用意したりなど、空間の演出には気を遣いましょう。

助成金について

開業時に利用できる助成金

地域雇用開発助成金

地域雇用開発助成金は地域の雇用を拡大するための助成金で、特定の指定された地域にエステアロンを開業すると支援を受けられます。3年に渡り、1年ごとに40万円~900万円の申請が可能で、さらに一定の要件を満たせば5年間支給を受けることも可能です。

知っておきたい助成金

キャリアアップ助成金

キャリアアップ支援とは、スタッフの待遇を改善した際に申請可能な助成金のことです。アルバイトやパートといった非正規雇用労働者を正規雇用労働者に昇格させると、スタッフ一人あたり57万円相当の助成金の受取ができるようになります。

こちらの助成金を「正社員コース」といい、ほかにも有期雇用を無期雇用にすると両者が28万5,000円受け取ることが可能です。また、労働の生産性が上がるなどの条件を満たすと支給額が増加するといった条件も設けられています。

キャリアアップ助成金最大のメリットはスタッフを雇い、正社員化を図りながら申請できる点にあります。スタッフの雇用はサロンの規模を大きくする上で欠かせないため、スタッフに関する助成金の知識は知っておいたほうが良いでしょう。

人材開発支援助成金

教育の育成に力を注いでいる事業主には「人材開発支援助成金」が支給されます。スタッフの技術の向上や、必要となる資格の取得を応援して、休暇制度や短時間労働の制度などを設けると、助成金の申請が可能になります。

人材開発支援助成金には主に2つの種類。「キャリア形成支援制度導入コース」と「職業能力検定制度導入コース」です。どちらも請求できる助成金の金額は47万5,000円となっています。

両立支援等助成金(出生時両立支援助成金)

育児休暇や介護休業を取得しやすい環境をつくるために設けられた両立支援等助成金。スタッフが育児や介護と仕事を両立し、より働きやすくなるように環境を整備することが支給条件です。職場環境を整えるだけでなく、具体的な期間や実施する計画を実行しなくてはなりません。中小企業であれば、育児休暇を申請した際に受給できる助成金は1人目が57万円、2人目以降は14万2,5000円となっています。

自治体独自の助成金

厚生労働省に申請できる助成金だけでなく、他にも自治体独自に設定している助成金もあります。例えば、「働き方改革助成金」がそのひとつ。フレックスタイム制や短時間労働勤務制を導入すると、助成金を受け取ることができます。

助成金と補助金のちがい

エステサロンを開業するために活用できる公的支援金には、助成金だけでなく補助金もあります。

両者の大きな違いは、申請条件を満たしていても選考によっては支援を受けられないケースもあるということです。助成金の場合、申請条件を満たしていれば、よほどの不備がない限り支援を受けることができます。しかし、補助金は選考形式が取られるため、必ずしも支援を受けられるわけではありません。そのため、開業後は先に助成金の申請をし、開業資金を確保してから補助金の申請を行うことをおすすめします。

助成金にかんする注意点

エステサロンを円滑に開業するために上手に活用したい助成金。積極的に利用したいところですが、助成金は原則後払いなので注意が必要です。あくまで助成金は開業資金の支援金なので、申請を行う際には支払い明細を受け取っておかなくてはなりません。また、助成金制度は頻繁に内容が更新されるため、定期的に厚生労働省のホームページを確認するのも大切です。

そして、申請条件を満たしていても書類に不備があると、支援を受けられない可能性もあります。書類の提出時には記入漏れがないか、間違いがないかを必ず見直して、しっかり確かめてから提出するようにしてくださいね。