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リンパマッサージの好転反応

リンパマッサージを受けた数時間後や翌日・数日後に「だるさ・痛み」などが出ることがあります。これを好転反応といいます。好(よ)く転じる反応と書かれるとおり、体調がよい方向に変化してい際に現れる反応のことです。

このページでは、好転反応について、原因や種類、対処法について紹介します。

そもそも「好転反応」とは?

好転反応はマッサージや揉みほぐしによって起こる一時的な体調の悪化のことで、東洋医学では古くから体調回復の過程で起こるものと考えられています。

好転反応は大きく分けて4つの種類に分かれ、それぞれ異なる症状がみられます。

好転反応が出る期間は2~3日、長くても1週間前後で治まると言われています。ただし、あまりにも長く続く痛みやだるさなどがある場合は、揉み返しの可能性もあります。

揉み返しは炎症反応が起こっている状態で、マッサージを強い力で行うことにより筋肉を損傷してしまい痛みを感じます。

患者さんのなかには好転反応と揉み返しの違いが分からずクレームにつながることも。施術を行う際は患者さんにあらかじめ好転反応について説明をしておくことを心がけましょう。

リンパマッサージで好転反応が起きる理由

好転反応が起こる原因は、リンパ管に滞っていたウイルスや細菌などの老廃物がマッサージで一気に流れ出るためとされています。

リンパ管には免疫機能としての役割もあり、体内に侵入したウイルスや細菌を除去・排出する役割も。マッサージによってこれらが一気に排出されると、身体は過剰に反応し、一時的なだるさや痛みを感じてしまうのです。

リンパマッサージで起きやすい好転反応とは

リンパマッサージでみられる好転反応はいくつかあります。

だるさ・眠気・発熱・痛みなど

疲れやストレスが溜まっていると、体中の筋肉が硬直します。このとき、交感神経が優位な状態になっており本人の気づかない無意識の緊張によって体が疲れてしまう場合もあります。

リンパマッサージを行うことで、筋肉がほぐされ、副交感神経優位のリラックス状態に。このとき、体の状態によって出てくる好転反応も変わってきます。

好転反応が軽い場合には眠気やだるさが現れる、症状が重い場合は痛みや発熱につながることも。疲れすぎている人が施術を受ける場合、好転反応が出やすい可能性があることを覚えておきましょう。

めまい・頭痛・吐き気など

リンパマッサージで起こるめまいや吐き気は血液の循環が良くなることで起こるケースが多いと言われています。

血流がよくなると血管に一気に血液が流れるため、脳へ血液が急激にまわりめまいや頭痛が起こります。症状が重い場合には吐き気を伴うこともあるので注意しましょう。

古傷の痛み

ねんざや骨折などの筋肉の収縮が考えられる古傷は、リンパマッサージによって痛みが現れる場合もあります。

足をくじいたり腕を骨折したりした場合、患部の周囲の筋肉は身体を守るために収縮します。ケガが治ったあとも凝りがほぐれないこともあるため、マッサージによって筋肉がゆるみ、鈍い痛みを感じてしまう場合があるのです。

むくみや腫れ

マッサージによってリンパ液がリンパ管をとおり、老廃物を排出しようと働きますが、うまく排出できない場合はむくみや腫れとなってあらわれることも。

水分不足でリンパ液の流れが滞っている可能性もあるので、施術を受ける前にはいつもより多めに水分補給をしてリンパ液の流れを促しやすくするといいでしょう。

肌荒れや吹き出物

リンパマッサージによって老廃物が排出され、肌荒れや吹き出物が起こる場合があります。

老廃物の排出のほかにも、施術の力が強すぎる、オイルが合わないなどの原因によりニキビや肌荒れが起こることもあります。

排尿・排便の変化

施術によって老廃物の排出量が増えるため、排尿や排便の回数が通常よりも多くなることがあります。

また、便のニオイや尿の色に変化がみられることも。

女性の場合は月経周期が早くなる、経血量が増えるなど、生理に変化がでることもあります。

好転反応の種類

リンパマッサージで起きやすい好転反応は、大きく4つの段階に分けることができます。体調がよくなっていく4段階の過程ととらえてもいいでしょう。

それぞれ順番に解説していきます。

弛緩反応

弛緩反応はリンパマッサージなどの施術によって体調が好転していく最初のステップです。

筋肉がほぐされ、体内に蓄積されている老廃物がリンパ管を通って体内を巡っている状態で、倦怠感や疲れを感じます。症状が重い場合には発熱することもあるので注意しましょう。

過敏反応

過敏反応は施術によって体の調子が悪い部分に炎症が出てくるもので、体内の組織を作り変えようとするために起こります。

汗がいつもより多く出たり、人によっては体全体が痛いと感じることも。

調子の悪い箇所が複数ある場合は順々に痛みを感じることもあります。

排泄反応

排泄反応は老廃物を体外に排出するステップです。

尿や便の状態、回数に変化が現れるだけでなく、場合によっては下痢になることも。ほかには汗やニキビ・吹き出物として排出されます。

回復反応

回復反応は好転反応の最後のステップで、滞っていた血液(うっ血)が、新陳代謝のアップによって体内を巡り一時的にだるさなどの症状が現れます。

症状が重い場合には発熱や吐き気などの症状も現れます。

好転反応の対処法

好転反応の度合は患者さんの体質やそのときの状態により変わります。

いままで好転反応の経験がない方でも、今回は好転反応が起こるということも考えられます。

ここでは好転反応への対処法について紹介します。

施術前後は多めに水分補給

常温の水を多めに摂取しましょう。

好転反応はもともと東洋医学がもとになっています。東洋医学では冷たい水を飲むと体が冷えて血液の循環が悪くなると考えられているので、常温の水を飲んで体を冷やさないようにしましょう。

また、リンパマッサージは体内の老廃物を排出するために行います。水分が足りないと尿や便、汗として老廃物を排出することができませんし、血液の流れも悪くなってしまいます。

施術前、施術後両方とも多めに水分補給を行いましょう。

水分補給の注意点として、利尿作用のあるカフェインを含むコーヒーや紅茶は避け、水やスポーツドリンク。白湯やハーブティーを飲むようにしましょう。

ぬるめのお湯で入浴

老廃物を排出するために、お風呂で汗をかくのもおすすめされています。

高温のお風呂よりもぬるめのお風呂で半身浴をしたり、ゆったりと長い時間浸かったりするのがいいでしょう。

また、腹式呼吸でゆっくりと息を吸ったり吐いたりすることでリラックスし、発汗作用を高めるのもあり。

ゆったりとした気持ちで過ごすことで好転反応を和らげることにつながります。

睡眠・休息をしっかりとる

好転反応でだるさや発熱が起こった場合はもちろん、目立った症状がみられなくても睡眠や休息をしっかりとることが大切です。

自分では感じていなくても、老廃物を排出するためにいつも以上に体が疲れてしまうためです。

だるいと感じているということは、身体が休みたいと感じている証拠でもあります。いつもより早めに寝る、ぐっすりと眠れるように睡眠前の食事やテレビ、スマートフォンを控えるなどしてしっかりと休みましょう。

好転反応の症状が重いときはどうしたらいい?

症状が重く熱が下がらない、痛みが強すぎると感じる場合は医療機関への受診をおすすめします。

また、好転反応は2~3日、長くても1週間と言われています。もしも強すぎる痛みがある場合や長期間症状が治まらない場合は早めに医療機関へ相談しましょう。

好転反応と悪い揉み返しの違い・見極め方

良い揉み返しは好転反応とされ、悪い揉み返しは筋肉などの炎症によって起こるとされています。

好転反応と悪い揉み返しの違いは、だるさや痛みがどの程度続くかによって見極めましょう。

施術した部分だけが強い痛みを感じる場合は、揉み解す際の力が強いために起こる悪い揉み返しの可能性があります。

3日以上治まらない場合はサロンへの連絡、医療機関への受診を考えましょう。

好転反応が出やすい人の特徴

好転反応の起こりやすさは人それぞれ。

症状が出やすい人は以下のケースが多いとされています。

ひとつずつ解説します。

初めてリンパマッサージを受ける方

リンパマッサージ以外でも同じですが、マッサージが初めての方は好転反応が出やすいと言われています。

いままで蓄積した老廃物が排出されていない状態だからです。また、施術時に緊張して体が強張っているとうまくマッサージできず悪い揉み返しにつながることもあります。

はじめての方を施術する場合は、マッサージ師が流れを説明したり会話で緊張をほぐしたりするといいでしょう。

薬を長期間服用している方

薬の服用期間が長いと免疫機能が低下していることがあります。回復力も低下していると考えられるので、好転反応が重くでてしまうことがあります。

初めて施術をする場合は、問診票で回答してもらうだけでなく、口頭でも薬の長期服用があるかどうかを施術前に聞くようにしましょう。

日頃の食生活が偏っている方

インスタント食品や肉ばかり食べるなど、食生活の偏りによって脂肪分や添加物を多く摂取していることがあります。

老廃物として身体に蓄積されていると、リンパマッサージで一気に排出されるため好転反応が強くなることがあります。

疲労やストレスが溜まっている方

ストレスや疲れは自律神経を刺激し、免疫機能や回復機能を低下させます。リンパマッサージなどの施術をした場合に好転反応が強くでてしまう可能性があります。

好転反応は老廃物の排出で起こる!体調改善の兆しなので上手に対処しよう

リンパマッサージでリンパ液を流すことで、体外に老廃物が一気に排出され体が過剰に反応して起こる好転反応。

人によって症状の違いや程度の違いはありますが、水分補給をしっかり行い、休息することで対処することもできます。

1週間以上経過してもだるさや痛みが強いまま、あまりにも症状が重いという場合は、迷わずに医療機関へ相談することが大切です。

患者さんが不安なく施術を受けられるよう、施術前に好転反応についての説明・注意事項を伝え、二人三脚で体調を好転させられるようにしていきましょう。