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日本医療リンパドレナージ協会 医療リンパドレナージセラピスト

日本医療リンパドレナージ協会 医療リンパドレナージセラピスト資格とは

医療リンパドレナージセラピストは、日本医療リンパドレナージ協会の認定する民間資格です。がんの手術後やその他の疾病・疾患で生じるリンパ浮腫に対して、さまざまな治療を実施するのに必要な資格となっています。

施術の内容は医療リンパドレナージから運動療法や圧迫療法、スキンケアまで幅広く、患者さんの体調に合わせて最適な方法で治療を提供できます。

日本医療リンパドレナージ協会 医療リンパドレナージセラピスト資格を取得するには

医療リンパドレナージセラピスト資格を取得するには、まず「医療リンパドレナージセラピスト養成講習会」を修了しなければなりません。協会の主催する初級・中級講習会に参加した後、修了試験に合格することが条件です。

初級講習会と中級講習会はどちらも10日間実施され、基礎解剖学や浮腫各論などの理論講習と、リンパドレナージや圧迫療法といった実技講習を受けます。

医療リンパドレナージセラピスト養成講習会の概要

講習会の受講資格

日本医療リンパドレナージ協会の主催する講習会を受けるには、医師・看護師・作業療法士・理学療法士・あん摩マッサージ指圧師のうちいずれかの医療国家資格が必要です。これらの資格を有していれば、学生であっても受講できます。

初級講習会の内容

初級講習会の内容として、まずはリンパ管系解剖から浮腫総論や複合的理学療法、関連法規や医師講義「リンパ浮腫・慢性静脈不全について」などの理論を3日間にわたって学びます。

その後、7日間にわたりリンパドレナージ(MLD)やバンデージ(Bdg.)療法、運動療法や症例トレーニングにおける基礎スキルを習得するというカリキュラムです。

中級講習会の内容

中級講習会も初級講習会と同様、10日間にわたり開催されます。そのうち2日間は臨床総論から臨床各論や圧迫療法、治療関連用具説明などの理論を学習。

残り8日間はMLDにおける基本手技(各症例へのリンパ浮腫の治療や静脈性浮腫)、バンデージ(Bdg.)、運動療法、セルフケアなどの実技を習得していきます。初級講習会と比べて、実技をメインに行っているのが特徴です。

受講時の服装・持ち物にかんする注意点

実技講習では実際に圧迫療法やリンパドレナージの実習を行うため、施術を受けやすい服装が好ましいです。上半身はタンクトップやキャミソール、チューブトップといった鎖骨・体側を露出しやすいものを、下半身は裾にゆとりのあるショートパンツなどが適切でしょう。

同様に、履物も脱ぎ履きしやすいものがベストです。さらに怪我を防止するために爪は短く切り、アクセサリー類は外してください。

バスタオルとフェイスタオルを各1枚、ノートや筆記用具、バンデージセットを入れておく大きめのバッグなども用意しておきましょう。

養成講習会修了試験の概要

試験の受験資格

医療リンパドレナージセラピストの受験資格は、講習会に参加して受講証明書を発行されている人のみとなります。具体的には、初級講習会と中級講習会ともに欠席日数が1日以内であることです。

欠席は半日単位、遅刻や早退は15日以上で欠席扱いとなるため注意しましょう。

試験内容

試験内容は筆記試験と実技試験、口述試験の3種類です。すべての試験をクリアすることで修了証が発行され、臨床での施術を行えます。

修了試験に合格できなかった場合には、再度すべての修了試験にチャレンジしなければなりません。

ただし、受験資格の有効期限は、養成講習会終了後の2年間と定められています。期限が切れた場合は初級講習から再受講する必要があります。

難易度・合格率

医療リンパドレナージセラピスト試験の合格率は90%以上。修了試験に合格できなくても2年間は再受験可能なので、他の資格試験と比較して難易度は低めだと言えるでしょう。

資格試験そのものはあまり難しくはないものの、トータル20日間ほとんど欠席をせず講習会に参加できるかがポイントとなります。時間的・身体的負担がかかりやすいため、体調管理に気を付けて過ごすのが重要です。

資格取得後について

ブラッシュアップ講習会

修了試験に合格した人が継続的に学べる継続研修のことで、基礎知識をさらに深めるブラッシュアップ講座会を開催しています。テーマごとに何度でも受講できるため、理解度の低い部分を克服するのに役立つでしょう。

受講資格は、医療リンパドレナージセラピスト養成講習会における修了試験をクリアしていることです。講習会は1日コース・2日コース・3日コースの3種類があり、1日コースはBU-乳がんとBU-婦人科がんの基礎を、2日コースはBU-理論(中級)を、3日コースではBU-理論(初級)を学べます。

服装や持ち物は講習会の内容によって異なるため、しっかりと確認してから臨みましょう。

なお、新リンパ実技講習会を修了した人は、BU 婦人科がんやBU 乳がん、BU-MLDやBU-Bdg.の講習会にも参加可能です。

スキルアップ講習会

ブラッシュアップ講習会と同様に、養成講習会を修了した人が継続的に学べる継続研修の1つで、臨床に適した内容のスキルアップ講習会です。こちらもテーマごとに何回でも受講できます。

講習会は1日コースと2日コースの2種類です。1日コースでは弾性着衣(計測・療養費申請)、鑑別診断・症例検討実技、アセスメント、乳がん術後CPTスキルアップ、婦人科がん術後CPTスキルアップ、がん終末期の症例といった講習会を用意しています。

2日コースはがん終末期のアプローチの1種類で、終末期における浮腫への基礎的な施術を習得可能です。

なお、弾性着衣、鑑別診断・症例検討実技、アセスメント、がん終末期のアプローチは上級講習会必須講座に区分されています。

上級講習会/受講資格試験

臨床に適合した研修など、より実践に近い講習を受けられます。講習内容は座学と実技の2種類で、必要に応じて専門スタッフによる直接指導も実施。少人数のグループ毎に指導者が付き、テーマに沿って講習を行います。

小グループによる専門性の高い講習会となるため、あらかじめスキルアップ講習会における必修4講座(着衣・鑑別・初見・緩和)の受講修了と上級講習会受講資格試験を合格しなければなりません。これにより、受講者の技術や知識のレベルを合わせています。

また、講習会終了時には修了検定を実施。合格することで、医療リンパドレナージ上級セラピストとしての認定証が発行されます。より専門性の高いセラピストを目指す人は、受講して損はありません。

日本医療リンパドレナージ協会 医療リンパドレナージセラピストの資格を取得するメリット

医療リンパドレナージセラピスト資格を取得するメリットは、何と言っても自身のスキルアップに直結することです。看護師や理学療法士、作業療法士といった医療従事者であれば、給与と一緒に資格手当を受け取ることができるため、給与アップも実現できます。

医療リンパドレナージセラピストを修了した人は、さらに上の資格である医療リンパドレナージ上級セラピストも目指せるため、より専門性の高い技術と豊富な知識を得ることができるでしょう。

日本医療リンパドレナージ協会(MLAJ)とは

日本医療リンパドレナージ協会(MLAJ)は「リンパ浮腫の治療環境を整えて、患者さんに寄り添い支援する」という理念に基づき、リンパ浮腫の認知拡大や調査・研究、施術者の養成などを行う組織です。リンパ浮腫の予防や啓発に貢献して、患者さんや周囲の人たちのQOLを豊かにするためのサポートや福祉の増進を目的としています。

2002年から活動をスタートした比較的新しい協会であるものの、20年間で2,300人以上もの修了生がおり、多くの人が日本医療リンパドレナージ協会で学んでいます。