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リンパマッサージの資格

リンパマッサージを生業にしたい場合、資格は必要なのでしょうか?こちらではリンパマッサージの資格についてまとめました。主な資格やその受験資格、概要などを紹介します。

リンパマッサージの資格とは

リンパマッサージと一言に言っても、言葉のニュアンスで若干意味が異なるため、その定義を整理しておきましょう。

リンパマッサージはフランスを発祥の地とし、のちに日本に伝来しました。リンパマッサージは諸外国では「リンパドレナージュ」と呼ばれていますが、日本では排水・排出の意味を持つ「ドレナージュ」という単語に親しみがなかったため、「マッサージ」に置き換えて広まったとされています。

ここで言うリンパマッサージは、身体をさすったりという通常のマッサージはもちろん、リンパを流す動作を指します。

医療用リンパマッサージは国家資格が前提条件

リラクゼーションを目的としたリンパマッサージでは、資格は必要ありません。リンパ浮腫などを治療するためのリンパマッサージを行うためには、国家資格を有していることが前提条件です。

「前提条件」という書き方になる理由は、リンパマッサージそのものの資格がないため。しかし、治療を目的とするリンパマッサージはあくまでも医療行為となるため、医師や看護師、理学療法士や作業療法士、あん摩マッサージ指圧師などの国家資格が必要です。

この国家資格を有している人のみ、「リンパマッサージ」の民間資格を取得することが可能です。

代表的な医療用リンパマッサージの資格

日本医療リンパドレナージ協会 医療リンパドレナージセラピスト

リンパマッサージを行ううえで最も認知度が高い資格が、この「医療リンパドレナージセラピスト」です。リンパ浮腫治療のひとつとして、国際リンパ学会においても標準的治療法と認められている「複合的理学療法」を学びます。

国家資格を保有していることを前提に、1か月弱に及ぶ講習を経て、初めて資格を取得することが可能。

「医療リンパドレナージセラピスト」の資格を取得することで、「リンパ浮腫療法士」の資格も取得できるようになります。

受講資格・申し込み手順

医師、正看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師のいずれかの国家資格を保有している必要があります。資格取得中の学生でも受講できますが、別途手続きが必須となります。

まずは初級講習へ申し込みます。中級講習以降は初級講習を修了していなければ受講することはできません。Word形式の「受講申込書」「志願理由書」を記入し、封書またはメールで送付することで申し込みが完了します。

養成講習会の概要

まずは初級講習会を受講します。はじめに3日間に渡り、リンパマッサージの理論を学びます。複合的な理学療法に関する講義はもちろん、関連法視に関してもこのタイミングで学習します。その後、「リンパ浮腫、慢性静脈不全について」というタイトルで医師の講義を受けます。

次は実技研修です。基本的な実技をはじめ、症例を用いたトレーニング例などを学習します。実技講習は7日間に及びます。そのあと中級講習会へ移り、さらに細かく知識を習得した後、修了試験を受けて終了です。

継続研修(ブラッシュアップ講習会・スキルアップ講習会)の概要

継続研修は1日・2日・3日という3パターンのコースがあり、「ブラッシュアップ」「スキルアップ」で内容が分かれています。

「ブラッシュアップ講習会」は乳がんや婦人科のがん治療後の施術方法や、基礎知識を再度振り返りたい人にオススメの内容になっています。「スキルアップ講習会」の場合、より具体的な症例に基づき細かな治療方法を学習する講座となっています。自身のニーズに応じて選ぶとよいでしょう。

日本医療リンパドレナージ協会とは

近年、その効果が注目されているリンパ治療に関して、さらなる治療促進と予防医療を啓発するために設立された協会です。

とくに施術者の養成に力を入れており、さまざまな講習プログラムの開発を行っています。いずれは「リンパ浮腫治療のプラットフォーム」となることを目指し、全国の施術者とのネットワークを築いています。

MLD認定 セラピスト

リンパドレナージュの源流をたどり、治療の知識を深めていきたい人にオススメなのが「MLD認定セラピスト」です。

「MLD」とはリンパドレナージュを意味する略語で、リンパドレナージュを開発したエミール・ボッダー博士が開発時に提唱した言葉です。

ヨーロッパの手法を色濃く残している手法で、海外にも養成所があります。ドイツではその効果が高く評価されており、保険適用も認められている治療方法です。クリニックが併設されており、実際にその治療を受けてみることも可能です。

MLD Level1(基礎課程)

基礎課程は、リンパドレナージュを安全かつ効果を最大限高めて提供するための基礎を構築する講座です。まずは通学前にオンラインのテキストと講義を視聴し、リンパ学を解剖生理学や病理学の面から詳しく学習します。最後に理論試験を受け、合格すると5日間の実技に移ります。

受講には解剖生物学を学んでいることに加え、ボディトリートメントを学んでいると認められる必要があります。どちらかではなく、いずれも必要な知識となるので注意しましょう。

MLD Level2(応用課程)

MLD Level2は通学し、実技を学ぶ過程になります。基礎課程よりもさらに詳しい内容を習得するため、MLDLevel1、もしくはLevel3を修了していることに加え、AEAJ認定アロマセラピスト資格保持者もしくはボディトリートメント・アロマテラピーコースを履修していることが条件となります。

得た知識は妊婦や高齢者、子どものケアに役立てられるほか、このレベルを保有することで美容分野に関する知識の深さを証明できます。

MLD Level3(MLD/CDTリンパ浮腫治療専科課程)

日本で最もリンパ浮腫の要因となっているがん治療に対して、効果的な施術を行うための専門的な過程です。9日間に及ぶ講習のなかでは、実際の患者に対する問診や触診、施術も含まれます。

近年その需要の高まりに伴い、リンパ浮腫治療は保険適用となっています。医師・正看護師・理学療法士・作業療法士・あん摩マッサージ指圧師いずれかの資格を保有している、もしくは.MLDLevel 1またはLevel 2までを修了していることが受講条件となります。

日本リンパ浮腫治療学会認定 リンパ浮腫療法士

リンパ浮腫治療の複合的な治療に加え、医療水準を向上することを目的に設立された日本リンパ浮腫治療学会は、日本脈管学会や日本血管外科学会を中心とした5学会によって設立されました。

日本の有識者によって成り立つ協会が設立源となっており、知識はもちろん、実技や症例を積極的に取得していきたい人にオススメの資格を扱っています。

リンパマッサージの中では珍しく更新制度があるため、資格の知識を忘れずに担保していきたいと考える方にもオススメです。

受験資格

医師・看護師・理学療法士・作業療法士・あん摩マッサージ師、もしくは指圧師・柔道整復師のいずれかの資格を保有していることが条件になります。

しかし資格保有だけではなく、実技経験が必須のため、ただ資格を保有しているだけでは意味がありません。また、リンパ浮腫治療に関する研修を修了し、臨床経験があることも条件となっています。

資格取得までの流れ

資格取得までには講習はもちろん、実技経験を積む必要があります。まず、リンパ浮腫治療に関する研修を修了した後、リンパ浮腫に対する治療や指導の実施症例を5例ほど経験する必要があります。ここまで修了してはじめて、受験資格を得ることができます。

しかし受験書類提出後、書類選考もあります。ここで落とされてしまう可能性があることを事前に把握しておきましょう。

試験内容

受験資格を得て、書類選考に合格した後、待っているのは筆記試験です。筆記試験はマークシートによる択一式の問題で、全50問を解く必要があります。

試験は定員が決まっているため、受験資格を満たしていたとしても定員を超えている場合は試験を受けられません。締切には十分注意をしましょう。

更新制度について

ほかの資格とは異なり、資格の更新制度があります。認定を受けてから5年経つと更新しなければなりません。更新条件を確認のうえ、手続きを行う必要があります。

勤務証明書をはじめ、症例リストを提出する必要がありますので、更新を予定している場合には、日々の症例を蓄積保存しておくことが必要です。

ICAA認定 リンパ浮腫専門医療従事者

「リンパ浮腫専門医療従事者」と言う名前で広く括られているだけあり、医師・看護師・作業療法士・理学療法士で資格が分かれています。これらは保有資格の有無によって異なります。

医療業界でも注目が高まっており、近年では資格補助を出している病院も多くなってきました。資格を取得するためには、一般財団法人ライフプランニングセンター「がんのリハビリテーションセミナー新・リンパ浮腫研修」と、この講座での実技研修を受講した後に、認定試験に合格する必要があります。

受験資格

厚生労働省が後援している33時間の座学研修を受講する必要があります。全体では4日間ほどの外部研修となっています。この資格の特徴は、座学が苦手な場合には実技を先に受講できる点。67時間に及ぶ実技研修を受けたあとに座学研修を受けることも可能です。

これらの研修を受けた後に認定試験を受講し、合格することが必須条件です。

受講までの流れ

資料請求を行ったあと、無料説明会を実施していることから、担当者に直接不安な点を相談することができます。相談のうえ、その場での申し込みもしくは後日改めて申し込むことで受講が可能です。

申し込み後初回受講日までに受講票が届きます。その受講票を持って初日の講習に向かいましょう。

認定までの流れ

認定試験を受けるためには、まずは講習を受講する必要があります。受講後にはじめて認定試験を受けることができ、のちにICAAの会員登録が可能です。その後は年会費5,000円を納めることで任意継続できます。